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ネイティブガンダム [リマスター版] 第21回
第21話「激闘は憎しみ深く」
【沐浴するハモン】
ランバ・ラルの信頼に応えようとするハモンは、出撃に際して身を清める。2人の絆が、精神・肉体の両面であったことが浮かびあがる描写である。
【乏しい装備と人の信頼】
ラルへの仇討ちにしてはあまりに貧しいハモンたちの装備。しかし、ハモンは部下たちの信頼によって支えられている。出撃に際して語る演説にも隊員に声をかける様にも、ラル同様にハモンが慕われる理由がよく反映されている。貧弱な武装は逆に「それでもやる」という、ラル隊内部の結束の硬さと熱さを浮き彫りにする。
【アムロの変化】
ラルの死を目の当たりにしたせいか、リュウが独房に訪ねてきたときのアムロの対応は、前回と違って落ち着いている。積み重ねによるこうした微妙な変化を、TVシリーズでは描くことが可能なのだ。
【損耗激しいホワイトベース】
エンジンは不調、艦内でのガンダムへの換装も不可と、かなり悲惨な状態だ。攻撃による物的破損も激しいが、深刻なのは人的損耗であることが、メカマンの怪我という言葉で示されている。
【ハモンたちの戦術】
ハモンたちは単に情だけで動いているわけではない。その戦い方は二段構え三段構えで、非常に理にかなったものとして描かれている。ガンダムの出方次第で、作戦がどの段階でつまずいても必中とする戦術は、リュウの死という大きなものと引換でないと勝てないほど強固なものだった。
【泣き叫ぶクルーたち】
『ガンダム』は人の死に対して、非常にドライでストイックな描写を中心としてきた。だが、コア・ファイターの残骸を前にして、残されたクルーは口々にリュウの死に対する自責の言葉を口にする。涙あふれるそのウェットさは、この局面までに積み重ねられたリュウの献身ぶりとともに、強い印象を残す。そして、リュウの命がけの主張は、ホワイトベースのクルーとその物語に、大きな節目をもたらすのである。
氷川竜介(アニメ評論家)
【関連リンク】
機動戦士ガンダム(TV版) 全43話
劇場版 機動戦士ガンダム(劇場公開版)
劇場版 機動戦士ガンダムII 哀・戦士編(劇場公開版)
劇場版 機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編(劇場公開版)
劇場版 機動戦士ガンダム 特別版
劇場版 機動戦士ガンダムII 哀・戦士編 特別版
劇場版 機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編 特別版
【バックナンバー】
第20回 第20話「死闘!ホワイト・ベース」
第19回 第19話「ランバ・ラル特攻!」
第18回 第18話「灼熱のアッザム・リーダー」
第17回 第17話「アムロ脱走」
第16回 第16話「セイラ出撃」
第15回 第15話「ククルス・ドアンの島」
第14回 第14話「時間よ、とまれ」
第13回 第13話「再会、母よ…」
第12回 第12話「ジオンの脅威」
第11回 第11話「イセリナ、恋のあと」
第10回 第10話「ガルマ散る」
第9回 第9話「翔べ! ガンダム」
第8回 第8話「戦場は荒野」
第7回 第7話「コアファイター脱出せよ」
第6回 第6話「ガルマ出撃す」
第5回 第5話「大気圏突入」
第4回 第4話「ルナツー脱出作戦」
第3回 第3話「敵の補給艦を叩け!」
第2回 第2話「ガンダム破壊命令」
第1回 第1話「ガンダム大地に立つ!!」
第0回 序章 「ネイティブ」のもつ迫力と情報量
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