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ネイティブガンダム [リマスター版]
ネイティブガンダム [リマスター版] 第12回
第12話「ジオンの脅威」
 
【シャアの更迭がもたらす波紋】
ガルマの国葬準備が進む中、ドズルがシャアを更迭したことがほのめかされ、すぐさまキシリアが動く。戦争という大状況や主要人物の死というドラマとパラレルに、トップに近い者たちの権勢抗争という敵側の奥深い劇的状況が深化する。この人の思惑の複雑性がガンダムらしさだ。すでにシャア自身がそれを察知しているというあたりも注目だ。


【ランバ・ラル隊の登場】
新鋭戦艦ザンジバルとともに現れるのは、歴戦の将ランバ・ラルだ。やがてアムロと深い関わりが生じる人物だが、その初登場から内縁の妻ハモンが側にはべっている。彼女が見せるラルとの距離感や部下との接し方など独特の雰囲気に注目。

【新鋭モビルスーツ“グフ”】
「敵側はザクのみ」という見せ方が、ガンダム当初の驚きであった。ちょうどその感覚にマヒしてきたころ、「ザクとは違うのだよ!」という名セリフとともに上位バージョンとしてのグフが登場する。その見せ方とタイミングが絶妙だ。これも1クール(13話)を基準に構成されたTVシリーズとしての魅力である。

【巨大な敵の実像が見えてくる】
TVシリーズの醍醐味とは、30分ずつの積み重ねで生まれる情感から発生する。アムロがこれまで戦ってきた敵は一部隊に過ぎず、本当の敵は国家という人の集団であることが、ラストを締めくくる「ジーク、ジオン!」の叫び声から響いてくる。それは日々対処すべきものが目の前の状況であったとしても、生き延びるためにはその向こうにある国家や社会など巨視的なものを見るべきだというメッセージだ。それは12本分の長い時間を積み重ねた結果、実感できるものでもある。

氷川竜介(アニメ評論家)

(C) 創通・サンライズ
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