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ネイティブガンダム [リマスター版] 第17回
第17話「アムロ脱走」
【コンピュータ解析】
パソコン時代前夜、70年代末ならではの興味深いコンピュータ描写が続出する。シミュレーション場面で、画面に数式らしきものが明滅するのは「計算機」という言葉に引きずられてのことだろうか。
【入浴シーン/ミライ編】
全編を通じて生活点景の一環と、おそらくはファンサービスとして描かれたのが、各女性キャラの入浴シーンである。その第1弾担当は、母性的イメージのミライ・ヤシマ。いっしょにお風呂に入っていたキッカが水道を壊し、修理が終わって指の隙間からつい見てしまうアムロの、年頃の男の子らしさに注目してほしい。
【コズンの脱走】
ラルの部下が百戦錬磨のしたたかさを備えていることが、隠し持った爆薬、通信室の発見、短時間での情報把握などで的確に描写されている。そんなコズンがハロの「防衛攻撃」で転ばされたとき、急にマンガ的になる描写には爆笑。さらに直後、バズーカの誤爆で死ぬあっけなさとの落差に、ガンダム的な無常感も漂っている。
【独断でガンタンクに変更するアムロ】
これは第6話で指示どおりガンタンクで出撃したら失敗したという展開と「対」になった描写。かつてはブリッジ主導による混乱であったが、今回判断の主導はパイロットのアムロに移っている。この変化はアムロの成長を示しているものだが、それが今回ラストの苦い悲劇を招く引き金にもなっているのだ。
【ブライトの手をかわすミライ】
アムロ処分の相談にかこつけて、ミライとの関係を深めようと、さりげなく肩に手を置こうとするブライト。第3話のセイラへのモーションと合わせて考えると、ブライトの若さと性格がよく出ている。だが、ミライは姿勢をさりげなく変えて、ブライトを傷つけることなくかわしてしまうのが、セイラとは違うところ。ささいな仕草に育ちや性格の差が反映している。続くアムロのうわずった声とともに、セル画のキャラに人間くささが浮かぶ瞬間である。
氷川竜介(アニメ評論家)
【関連リンク】
機動戦士ガンダム(TV版) 全43話
劇場版 機動戦士ガンダム(劇場公開版)
劇場版 機動戦士ガンダムII 哀・戦士編(劇場公開版)
劇場版 機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編(劇場公開版)
劇場版 機動戦士ガンダム 特別版
劇場版 機動戦士ガンダムII 哀・戦士編 特別版
劇場版 機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編 特別版
【バックナンバー】
第16回 第16話「セイラ出撃」
第15回 第15話「ククルス・ドアンの島」
第14回 第14話「時間よ、とまれ」
第13回 第13話「再会、母よ…」
第12回 第12話「ジオンの脅威」
第11回 第11話「イセリナ、恋のあと」
第10回 第10話「ガルマ散る」
第9回 第9話「翔べ! ガンダム」
第8回 第8話「戦場は荒野」
第7回 第7話「コアファイター脱出せよ」
第6回 第6話「ガルマ出撃す」
第5回 第5話「大気圏突入」
第4回 第4話「ルナツー脱出作戦」
第3回 第3話「敵の補給艦を叩け!」
第2回 第2話「ガンダム破壊命令」
第1回 第1話「ガンダム大地に立つ!!」
第0回 序章 「ネイティブ」のもつ迫力と情報量
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