PS2,Wii「SDガンダム ジージェネレーション ウォーズ」特集【発売記念スペシャル】

今回は発売を記念して、声優界を代表するゲーマーであり、新機動戦記ガンダムWで主人公のヒイロ・ユイを演じた緑川光さんをスペシャルゲストに迎えてお届けします！

歴代ジージネレーションの数々をプレイしてきたという緑川さんに、さっそく最新作である「SDガンダム ジージェネレーション ウォーズ」をコメントを交えながら遊んでもらいました。


視聴期間は終了しました。

緑川　光 誕生日： 5月2日 出身地： 栃木県 代表作： 新機動戦記ガンダムW　（ヒイロ・ユイ） SLAM　DUNK　（流川楓） ドラゴンボール改　（天津飯） 伯爵と妖精　（エドガー） スレイヤーズ　（ゼルガディス） スクライド　（劉鳳）

このあと緑川氏にお時間を頂き、プロデューサーの広野氏を交えて、ゲームの感想や、Gジェネに対する熱い思いを語ってもらいました。


■ 「SDガンダム ジージェネレーション ウォーズ」を遊んで

――　今回プレイした率直な感想を聞かせて頂けますか？

緑川： 何と言っても今回「マスターキャラクター」を選べるようになったのは大きいですね。
　　　　今までのGジェネでは、最初から使えるのはオリジナルのキャラクターで、
　　　　物語に登場するキャラクターは、後々仲間にはできるけれども、
　　　　いわゆるマスターキャラクターというものはなかったので。
　　　　
　　　　僕はガンダムWで主人公のヒイロを演じていたので、
　　　　彼が最初から使えるというだけでツボに入りましたよ。

――　思い入れのあるキャラクターがいると、より一層楽しめるわけですね。
　　　　ゲームの内容についてはいかがでしたか？

緑川： やはり全体的に性能が上がってますね。
　　　　CGとかすごくクオリティが高いのにロードも早くて気にならないですし、
　　　　あと細かい所で、すごくプレイヤーに優しくなったなと。
　　　　例えば「戦艦が進めるのはココまでだよ」というのがすごく分かりやすくなっていますね。

――　なるほど。

緑川： 僕はGジェネを第1作からはプレイしてなかったんですよ。
　　　　はじめは苦手なジャンルかな？面倒くさいかな？という印象があって。
　　　　
　　　　でもいざ遊んでみたら、思っていたよりも遊びやすかったという事があったので、
　　　　今回こういったユーザーに優しい姿勢というのは、
　　　　ユーザーの間口を広げて、Gジェネを手に取ってくれる人が
　　　　もっと増えてくるのではないかと思います。

――　Gジェネ未経験の人でも充分楽しめると。

緑川： 手軽にガンダムの世界観に触れられますからね。
　　　　あと、ガンダムファンは絶対やるべきですよ！
　　　　だっていきなり30周年のロゴが、バァーンと出てくるんだから
　　　　「あ、これはヤル気だな」「ちゃんとしたしっかりしたものを作ったんだな」
　　　　と思いますよ。

――　そのあたり、製作者サイドとしての意気込みはいかがでしたか？

広野： ガンダム30周年であり、またGジェネシリーズ化10周年という節目の年なので
　　　　全ての力を結集して作ったというところはやっぱりあります。
　　　　前作から2年ぶりなので、2年かけて作っただけの事はある、
　　　　というところを体感してもらえれば嬉しいです。


■ 全部ひっくるめてヒイロで倒しました

――　今回はガンダムWのシナリオをプレイしてもらいましたが、
　　　　他にも印象的だったシナリオはありますか？

緑川： 最初にプレイしたファーストガンダムのシナリオは思い入れもあるので
　　　　やっぱり印象に残ってますね。
　　　　そのファーストの世界に、ウイングガンダムでのりこんだんですけど、
　　　　「ウォーズトリガー」で、アムロでシャアを倒せというのが出たんですよ。

　　　　もちろんそれはやるつもりだったのですけど、
　　　　気が付いたらなんかヒイロが活躍してて、トドメもうっかり…。

一同： （笑）

緑川： でまあそのシナリオは終わったんですけど、また日を改めてプレイしてみて
　　　　今度はちゃんとアムロでシャアを倒してみたらなんと「ウォーズブレイク」が。
　　　　あれにはビックリしました。

――　初めてウォーズブレイクを見てビックリしたという事ですが…。

緑川： 説明書を読んでたらそんなビックリするようなものじゃなくて、
　　　　むしろ「あ、きた！」と思うものなんでしょうけど、
　　　　僕そもそも説明書を見ない人なんで（笑）

――　ビックリした他に感想はありますか？

緑川： 異なる作品が、その世界観に即した形で介入してくるので、これは面白いなと。
　　　　実際には起きてないけど、起きても不自然じゃないなと感じてしまうところがうまいですね。

――　つまり自分の好きな世界観を壊すことなく楽しめるということですね。

緑川： そうです。まあ全部ひっくるめてヒイロで倒しましたけど。

――　やはり俺のヒイロは最強だと（笑）

緑川： 普通に考えたら強くて当然ですよね。
　　　　まあなんというかそれが逆襲のシャアの世界だったらまだ分かるけど
　　　　ファーストの世界で強くてもそんなに威張れないけど（笑）

――　全体的に楽しめましたか？

緑川： それはもうもちろんですよ。
　　　　子供の頃から好きな作品の、TVシリーズに順じたストーリーに参加して
　　　　戦えるというのは本当に嬉しい。
　　　　自分がヒイロを演じたからというだけではなく、
　　　　誰でも自分の好きなキャラクターやMSで戦えるというのはやはり楽しいです。
　　　　あと、他のキャラクターをスカウトできるのは面白いですよね。

――　ちなみに誰をスカウトされたんですか？

緑川： 色々悩んだ結果ゼクスにしました。

――　なんかガンダムWの物語とは逆っぽいですね。

緑川： いやー、でもパイロットとしては優秀だし、後々艦長としてもいけるから、やっぱり欲しいなと。

――　その辺は物語に順ずるのではなく、あくまで冷静にチームを編成すると。

緑川： そうですね。
　　　　ちなみにゼクスの声を演じられている子安さんと話した時、
　　　　しみじみと「トールギスはカッコいいよねえ～」って話になりました。

――　ところで、いきなりライバルキャラクターをスカウトできるんですか？

広野： ユーザーから、アムロもいいけど、やっぱりシャアも使いたい、というご意見が
　　　　多く寄せられており、今回はそこを汲み取ってこういう形にしました。

――　なるほど。キャラクター方面が強化されていると。

広野： そうですね。キャラクターが重要な要素でもあるので、
　　　　今回台詞はかなりのボリュームになります。緑川さんにも150近い台詞をお願いしました。

緑川： 今までのGジェネは割とMSのほうがメインだった気がするので、
　　　　今回キャラクターにスポットがあたっているのは声をあてている側としては嬉しいですね。

――　収録の時のエピソードなどはありますか？

緑川： 今回たくさんのセリフを収録する事になったのですが、
　　　　盛り上がるシーンのセリフをしゃべるにも収録時は全く絵のない状態でしたので、
　　　　気持ちを盛り上げるのが苦労といえば苦労でしたね。

　　　　それでも買っていただくユーザーの方をガッカリさせないよう
　　　　ヒイロとして最大限盛り上げました！


■ ゲームだけどゲームだけじゃない

――　Gジェネレーションにこういった機能が欲しい、といった要望などはありますか？

緑川： 戦闘シーンのCGがすごくキレイなので、スローで再生したりして
　　　　ここ！というシーンを壁紙とかにできたらいいな～と。
　　　　カッコいいシーンが本当に多いので、そういう写真を保存できる機能を入れてもらえませんかね。

――　担当者にプッシュします！

緑川： それでお気に入りのシーンをスライドショーにして、
　　　　本編と同じBGMを一緒に流せたらもうそれだけをずっと見ちゃいますよ。

――　確かにゲームショウなどでムービーを流すと人がいっぱい集まってきますからね。

緑川： そう！それで今回ゲームを始める前に収録されているデモムービーを見てみたんですよ。
　　　　とりあえずガンダムWだけでも見ようと思って。
　　　　そしたらもうすごい数が収録されていてありえないぐらい見ちゃいましたよ！

――　戦闘シーンはそれぞれセリフがあるから、
　　　　アニメーションとほとんど変わらない見応えがありますね。

緑川： ええ、本当に見ていて楽しくて。
　　　　一通り見たかったんですけど、今回あまり時間がなく全部見切れなかったのが残念です。

――　緑川さんから広野さんに何かご要望はありますか？
　　　　例えばヒイロを特別扱いして欲しいな～とか。

緑川： いやいや、そんな権限ないですから。（笑）

　　　　もう本当ヒイロを出していただけるだけでありがたいです。
　　　　それにたとえ強くなくても僕はウイングを使いますから、
　　　　ちゃんと格好良く描かれていればもうそれだけで満足ですよ。


――　最後にGジェネファンにメッセージをお願いします。

緑川： ガンダムファンの方はもちろんご存知だと思いますが、
　　　　今年30周年という事で、色々な方面で盛り上がっていて、
　　　　ゲームでもこうしてGジェネ最新作が出ます。

　　　　先程も触れましたが、ゲームを始めると最初に30周年のロゴが出るって言う事は
　　　　それなりの覚悟をして作っていると僕は思うし、
　　　　実際プレイしたら、今までの良い所は踏襲しつつ
　　　　新たな喜びといえるものが随所に散りばめられていて
　　　　もっとやり込みたいなという気持ちにさせてもらえました。
　　　　ガンダムファンの皆さんにはぜひぜひプレイして頂きたいなと思います。

　　　　ゲームはちょっと苦手という人も、CGを見てるだけでもいいので
　　　　手にとってみてください。それだけの価値はあると思います。

――　緑川さんも太鼓判という事で。

緑川： はい。太鼓判です。

――　本日はありがとうございました。


（インタビュー本文、敬称略）