この度、11月2日(日)に新宿ピカデリーにて、特別編集版『ウルズハント』／新作短編「幕間(まくあい)の楔(くさび)」の公開を記念した【公開記念舞台挨拶】を実施いたしました！

続いてふたりの出演作品とその魅力について飯大郎さんから質問。
　生駒さんは『ウルズハント』について、「ゲーム（スマートフォンアプリ「鉄血のオルフェンズＧ」）の中に収録されていたものを今回、特別編集版として上映しているのですが、（新規パートの）新録という形で再び向き合う経験をさせていただいて。改めて台本を読んだとき、“こんな瞬間に、彼はこんな覚悟を持って挑んでいたのか”と、ウィスタリオくんの気持ちを読み取ることができましたし、そこには自分が2～3年、仕事と向き合ってきて、成長したところもあるのかなと不思議な体験でしたね。『鉄血のオルフェンズ』はもう10周年ということで、ひとつのキャラクターを演じ続けることってすごいんだなと思いました」と、特別編集版を経て声優という仕事へのやり甲斐を語ってくれた。
　河西さんは、「幕間の楔」について、「『鉄血のオルフェンズ』全50話の中の一時を、このような形で公開できたことで、“またあの世界に帰って来ることができたんだな”と感じて嬉しかったです。10年経つと、体調や声の変化もあるのですが、アフレコでみんなと横並びに収録したときに、ちゃんと世界が今ここ（収録現場）に広がっているなと、すごく嬉しかったのを覚えていますね」と、アフレコ現場の様子についても聞かせてくれた。

　互いのキャラクターの印象を聞かれた生駒さんは、「ウィスタリオくんも鉄華団に憧れていますが、私自身も憧れている人物像が三日月。アニメのキャラとしての魅力もありますが、生き方が本当にかっこよくて、私も誰かを守りながら生きていきたいなと思いました」と、三日月への思いを語った。
　河西さんも、アプリゲームのときから『ウルズハント』を体験していたとのことで、ウィスタリオに対しては、「僕にはないものが彼にはある」と一言。さらに、「三日月は自分が道を切り開いていくタイプですが、ウィスタリオは先頭に立ちながらも、自分に足りない部分はちゃんと仲間を頼っている。自分でなんとかしようだけじゃなくて、ウィスタリオのようにもっと周りを頼ろうと思いました」と、ウィスタリオの振る舞いにコメント。生駒さんもそれに大きく頷き、「昔は他人を頼れなかったけれど、最近は困ったときや自分が欠けている部分は友達に補ってもらおうと思えているので、そこはウィスタリオに影響を受けているのかな」と、役からの影響を改めて実感していた。

ここからは、企画コーナーがスタート。「一言で語ろう！鉄血×ウルズハント主人公トーク！」と題し、テーマに沿った簡潔な回答をフリップに書くという内容。今回のテーマは、「あなたを取り巻く仲間を一言で表すと？」
ここで生駒さん、河西さんのふたりが出した回答はどちらも「家族」！　思わず観客から驚きの声と拍手があがる。
生駒さんは「ウィスタリオにとっては、爺（デムナー・キタコ・ジュニア）だけでなく他人であっても、仲間は「家族」なんです。私自身、アフレコでも、“こんなに助けていただけるものなんだ？”と声で引っ張ってくださった共演者のみなさんに感謝しています」と、ウィスタリオとしても、声優としても「家族」に感謝を述べていた。

河西さんは、「（TVシリーズの）アフレコ当時から緊張していたけれど、隣にオルガ（・イツカ）役の細谷（佳正）さんがいて、周りの鉄華団、ギャラルホルンのメンバーも同じ方向を向いて臨んでいました。アフレコが終わればみんなでごはんを食べに行って、その日の収録の話や今後の予想などを話していましたね。放送が終了したあとも、あの頃のメンバーに会うと『鉄血のオルフェンズ』の雰囲気になります。１０年の年月を感じさせない仲の良さを感じていて、今後も家族のような付き合い方をしていくんじゃないかなと思い、この言葉にしました」と、10年の日々を振り返りながら「家族」と書いた理由を語ってくれた。

イベントは終盤、インフォメーションコーナーへ。入場特典や主題歌情報などに続き、トーク付き上映会の第２弾、第３弾の開催も告知された。第２弾では『鉄血のオルフェンズ』シリーズのスタッフ陣が、第３弾では長井龍雪監督、河西さん、細谷さんの参加が決定。第3弾への期待を問われた河西さんは、「語り尽くせないものがあると思いますが、いろいろと長井監督に深堀りしていけたら」と意気込んでいた。生駒さんも、「我々オタクからしたら、こういうイベントをどんどんやってもらいたいと思いますよね！」と、前のめりに話していた。さらに、2026年２月１５日に立川ステージガーデンで開催される鉄血10周年のフィナーレイベント「鉄華の祝祭」の情報や、10周年を記念して復活したラジオ番組「鉄華団放送局10ｔｈ　Anniversary」についても告知が行われた。

イベント終盤では、本作の公開を記念して、スタッフ一同からの花束が、生駒さん、河西さんへ贈呈。４週間限定上映となる本作について、今後の意気込みなどを問われると、生駒さんは、「こんなに素晴らしい作品に携われて嬉しいです。期間限定での上映となりますが、『鉄血のオルフェンズ』の良さを感じていただけたらと思います」と挨拶。河西さんは、「10年走り続けてきて、映画になることが叶いました。これから20周年、30周年といった節目にも願いが叶うんじゃないかと。次は長編もやりたいですし、『ウルズハント』の続きもぜひ観たいと思ってます。もうしばらく、もっともっと我々と一緒に走り続けてほしい」と、満員の観客に呼びかけていた。

フォトセッションを挟み、最後にもう一度、ふたりは観客に向けてメッセージを求められた。

生駒さん「『鉄血のオルフェンズ』のこれからに自分も携わることがあれば、ここがスタートになります。さらに自分を磨きつつ、ウィスタリオと再会できた時には、より納得できるお芝居にしたいと、覚悟を決めた舞台挨拶になりました。今回の作品も、『鉄血のオルフェンズ』ファンには楽しんでいただけるものとなっていますので、心ゆくまで楽しんでください。本日はご来場いただき、誠にありがとうございました！」

河西さん「本日はお越しいただきありがとうございます。本当に素晴らしいものができあがったという気持ちでいっぱいなので、心ゆくまで上映を楽しんでいただきたい気持ちでいっぱいです。観終わった後はぜひ、SNSで“良かったよ”とか、友達に布教活動をしていただければ幸いです。その活動があればまたみなさんにお会いできることもあると思いますので、引き続き応援のほど、よろしくお願いいたします！」

お二人の挨拶と飯大郎さんからの締めくくりを終え、公開記念舞台挨拶は終了した。作品は４週間の限定上映となるが、ますます盛り上がりそうな本作。トーク付き上映会も第２弾、第３弾と予定されているので、楽しみにしてほしい。