今後のさらなる展開に注目！「オリジン VS サンダーボルト プロデューサートーク round.4」レポート

Blu-ray・DVDが好評発売中の『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』と、『機動戦士ガンダム サンダーボルト DECEMBER SKY』がコラボしたプロデューサートークショー「オリジン VS サンダーボルト プロデューサートーク round.4」が、7月29日（金）に新宿ピカデリーにて開催された。

今回は、『THE ORIGIN』の谷口 理プロデューサーと『サンダーボルト』の小形尚弘プロデューサーに加え、シャアのものまねでおなじみのぬまっちさんと、ガンダム大好き芸人・若井おさむさん、『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』と『ガンダムビルドファイターズトライ』の小川正和プロデューサーがゲストとして登場。第1部では、本トークショーの前に復活4K上映が行われた『サンダーボルト』の話題を中心に、第2部では他のガンダム作品にもテーマを広げた熱いトークが展開された。
それでは早速、イベントの模様をお伝えしていこう。

▲左から若井おさむさん、小形尚弘プロデューサー、ぬまっちさん

第1部の「サンダーボルトトークショー」では、小形プロデューサーとぬまっちさん、若井さんの3人が登壇。早速、観客とともに4K上映を堪能したぬまっちさんと若井さんから、小形プロデューサーに向けて質問が飛ぶ。
若井さんからの「原作ではダリルの腕を切るシーンってないじゃないですか。あれを敢えて入れた理由は何かあるんですか？」との鋭い質問に、小形プロデューサーは、「ダリルの決意をより高めたかったから」という松尾監督の意図があることを明かした。

続けて話題は、『サンダーボルト』が描く「人間の感情」へ。若井さんは、本作を見ることで改めて「ガンダムが恐れられていた」ことを実感したという。特に印象深かったシーンとして、ジオンの兵士たちがブリーフィングルームのモニターにフルアーマー・ガンダムの頭部がアップになった瞬間「連邦の、ガンダム！！」と怯える一幕を挙げた。
さらにぬまっちさんは、自身が松尾監督から聞いた裏話として、実は最後のシーンで「ア・バオア・クーが光っている」ことを紹介する。実際にア・バオア・クーが光っているわけではなく、「（ア・バオア・クーを見ている）自分の心が高揚している」ということを表現しているのだという。

▲左から谷口 理プロデューサー、小形尚弘プロデューサー、小川正和プロデューサー

第2部では、引き続き参加の小形プロデューサーに加え、谷口プロデューサーと小川プロデューサーの3人が登壇。ガンダム作品を担当するプロデューサーたちによるクロストークが展開されていく。

最初の話題は『サンダーボルト』について。谷口プロデューサーは、初めて見たときに「R指定がつくだろうなあ」と感じたという。小形プロデューサーも同様の覚悟をしていたそうだが、結果としてR指定はつかなかった。未だかつてガンダムシリーズにR指定がついたことはないだけに、『サンダーボルト』が他のガンダム作品と比べても異例の表現・描写に挑戦した作品であることが改めてよく伝わってくるエピソードだった。

ここで再びぬまっちさんと若井さんが登壇し、5人によるトークへ。

まずは、8月21日（日）16：00よりテレビ東京系列で放送されることが決まった特別番組「ガンダムビルドファイターズトライ夏休み特別編～君もビルドファイターだ！！～」の話題。早速ぬまっちさんが小川プロデューサーに対し「僕らいつ出られるんですか？」と迫ると、続けて若井さんも「特番にはパンクブーブーの佐藤さんも出られますよね？なんで僕たちは呼ばれないんですか？」と追い打ちをかけ、会場は大きな笑いに包まれた。

次に、10月2日（日）よりMBS・TBS系列全国28局ネットにて、毎週日曜17：00から放送開始されることが決定した『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』第2期について。若井さんから「鉄血には（阿頼耶識システムを施術されたアインが組み込まれた）グレイズ・アインという機体が登場しますけど、サンダーボルトの（リユース・P・デバイスを搭載した）サイコザクを見たときはどう思いましたか？」とたずねられた小川プロデューサーは、この2つのシステムの共通点について「意識はまったくしていなかったですが、タイミングというか時代性に合っていたのかも」と分析した。

そして、11月19日（土）よりイベント上映とBlu-ray先行販売、先行有料配信がスタートする『機動戦士ガンダム THE ORIGIN IV 運命の前夜』の話題へ。ぬまっちさんが谷口プロデューサーに対し、本作から満を持して登場する「ララァ・スン」の配役として早見沙織さんが起用されることについて聞くと、「（早見さんの演技は）すごく良かったですよ。期待してもらえれば」と話した。

最後に、『サンダーボルト』小形プロデューサーから『THE ORIGIN』谷口プロデューサーへと、「ジオン軍旗」の返還セレモニーが行われ、登壇者5人それぞれからのコメントをもって本イベントは幕を下ろした。

小形尚弘プロデューサー
『サンダーボルト』も今回のBlu-rayの売り上げ次第で、この後何かあるといいなあと思ってます。それまではこのお2人（谷口プロデューサーと小川プロデューサー）の作るガンダムで、楽しんでもらえればと思います。今日はありがとうございました。

谷口 理プロデューサー
11月19日から『THE ORIGIN IV 運命の前夜』のイベント上映が始まります。ルウム編の方も既に制作に入ってまして、2017年に向けて頑張っています。また新たな予告編も作りますのでよろしくお願いします。

小川正和プロデューサー
『ビルドファイターズ』は、8月21日のトライ特別編に加えて1作目の方の長崎健司監督とも今後に向けて話しましたし、今後の展開を楽しみにしていただければと思います。
『鉄血のオルフェンズ』は今苦労して作ってる最中ですが、先日発表したPVでは鉄華団サイドが多かったので、次はギャラルホルンサイドの情報も出していきたいと思います。10月2日から放送の第2期もよろしくお願いします。

若井おさむさん
今後もガンダムシリーズがずっと続くので、本当にこの時代に生まれてよかったと思っています。これからも皆さんと一緒に楽しんでいきたいと思います。今日はどうもありがとうございました。

ぬまっちさん
『サンダーボルト』は今日Blu-rayも発売ということで、オーディオコメンタリーなどもぜひ楽しんでいただきたいなと思います。今後もみんなでガンダムを盛り上げていきましょう。今日はどうもありがとうございました。