「機動戦士ガンダム Twilight AXIS ガンダムカフェ先行試写イベント」スタッフトークショーレポート

▲左から、金 世俊監督、Ark Performance・光吉賢司さんと石川考一さん、谷口 理プロデューサー、司会の中島幸治さん（サンライズ企画営業）

6月23日（金）より＃1（第1話）の無料配信がスタートした『機動戦士ガンダム Twilight AXIS（トワイライトアクシズ）』。その先行試写とスタッフトークショーが、6月20日（火）にガンダムカフェ秋葉原店で開催された。

イベント内のスタッフトークでは、本作のストーリーとコンセプトデザインを担当するArk Performanceさん、監督の金 世俊さん、谷口 理プロデューサーらが登壇し、製作の経緯や裏話などが披露された。


まず、＃1を見終えての感想について、Ark Performanceの2人からは「こんなすばらしい映像になって良かった」と映像化についての喜びが、『THE ORIGIN』のプロデューサーでもある谷口プロデューサーからは「ガンダム2タイトルを抱えるのは本当に大変」と語られた。
また、金監督を起用した理由について、谷口プロデューサーは「飲み友達で（笑）。ずっと前から優秀なアニメーターだとは思っていて、いつか映像をつくってもらいたいと考えていたので、今回お願いすることにしました」とその経緯を口にした。

本作は過去のMSが多く登場することから、Ark・石川さんは「アクシズに残ってるMSとは何かを考えた結果こうなった。ただ、ガンダムが出てくる余地がなかったので、悪役にすることで今回のガンダムが出来上がった」とメカデザインの過程について語ると、ガンダムのデザインを手掛けた金監督からは「作画のしやすさを優先してシンプルに、でもシルエットはシャープにしようと思った。昨今のガンダムは線が多く、手書きだと大変なので（笑）」と“トリスタン”についての裏話が飛び出した。他にも、アニメでは止め絵の時は描き込むなどメリハリをつけていること、設定から線を増やすと現場が大変になるなど、アニメ監督ならではの話も語られた。

▲テーブルには映像に登場するガンプラが飾られていた！

また、本作の主人公がガンダムシリーズ初の女性で、かつパイロットではないことについて、Ark・石川さんは「はじめのお題が『逆襲のシャア』だった。そこから、シャアの周りにいたエンジニアを主人公にしようと思い、女性になった」と明かす。それを受けて金監督は作品のタイトルについて「裏方がメインの話なので黄昏＝トワイライトをつけた」とその思いを明かした。
＃2以降の見どころについて聞かれると、金監督は「作画監督の阿部慎吾さんと描いたメカのシーンは格好良いので期待してほしい」と映像への自信を熱弁。会場からは拍手が送られた。

次に、ファンクラブで事前に募集した質問コーナーでは、「谷口プロデューサーが思う金監督の凄いところはどこ？」という質問に対して、「金さんと阿部さんが半分以上の原画を担当していて、さらに作監、演出も自分たちでやっている。こんなにもコスパが良いアニメーターはいない（笑）」と答える。また、金監督とは音楽の趣味が合うそうで、「監督には音楽の素養が必要で、そういう部分も持っている人」と制作過程で知った監督の凄さも語った。

最後に、出演者のサイン入り「HGUC ガンダムAN-01 トリスタン」が3名にプレゼントされるじゃんけん大会が実施され、本イベントは幕を下ろした。


金 世俊監督
『Twilight AXIS』まだまだ作ってますので、引き続きよろしくお願いします。

谷口 理プロデューサー
短い作品ではありますが、映像、商品、小説と色々な展開があるので、楽しみにして頂ければと思います。

Ark Performance・光吉賢司
映像化、商品化とここまで素晴らしい体験ができてうれしいです。今後とも応援してくれれば幸いです。

Ark Performance・石川考一
基本プロットを書いたのがずいぶんと前なので、＃2以降を皆様と一緒に楽しみにしていたいと思います。

なお、ガンダムカフェ各店では、ファンクラブ会員限定で『Twilight AXIS』ザクIII改のパイロットであるダントンをイメージした「ダントンの好物 クリームソーダ」が提供されている。
『機動戦士ガンダム Twilight AXIS』＃1は、ガンダムファンクラブをはじめ、ガンダムインフォ、矢立文庫、バンダイチャンネル、YouTubeにて無料配信中。＃2は、明日7月7日（金）よりガンダムファンクラブにて独占先行配信される予定。