ガンプラ

2019年9月27日 (金)

KEN OKUYAMA DESIGN設計のガンダムが立体化!「HG ガンダムG40(Industrial Design Ver.)」12月発売決定!

工業デザインとして設計された本アイテムの特徴を徹底検証!

HG 1/144 ガンダムG40(Industrial Design Ver.)

価格:3,300円(税込)

発売日:2019年12月予定

 

工業デザイナーの奥山清行氏が率いる「KEN OKUYAMA DESIGN」が、“アニメから本物へを”テーマに工業デザイン視点で設計したガンダムを立体化した「HG ガンダムG40(Industrial Design Ver.)」が、12月に発売されることが決定した。価格は3,300円(税込)。

 

本アイテムは、「機動戦士ガンダム40周年プロジェクト」の一環として、「KEN OKUYAMA DESIGN」がプロダクトとして本気でガンダムを検証しデザインしたらどうなるのかに取り組み、生み出されたガンダムが登場する「機動戦士ガンダム40周年記念 KEN OKUYAMA DESIGN ガンプラプロジェクトスペシャルムービー」(今冬完成予定)と、その映像内のアクションを再現できるガンプラの開発を目的にスタート。

 

本物視点の機構や構造を組み立てながら解釈していくことで、”想像を超えたすごいもの”をつくる感覚、プラモデルの未来の可能性も体感できるアイテムとなっているので、ぜひともゲットしよう。

 

また、本アイテムの商品特徴、奥山清行氏や演出家・映画監督の松尾衡氏らのコメントが到着しているので、あわせてチェックしておこう。

【目次】

 

工業デザインとして設計された「HG ガンダムG40」の商品特徴

頭部のメインカメラは「ライン状」に可動する事を表現。

メインカメラが周辺情報をどのように集めたかを工業デザイナー目線で検証した結果、この新しい表現となった。

また、全身の立体的で緩やかな輪郭が特徴となっており、胸部ユニットに注目すると輪郭が目線を捉えて流れるようなボディラインを感じる事ができる。奥山氏の描くMSの特徴はモダンなラインを含み、未来を感じさせる表現となっている。

腕部の関節は、人体を意識して表現する事にこだわり、「実際の」MSの動き(人間のように近接格闘まで行う事)を想定し、新たに前腕に関節を追加。その結果、より人体のようなラインを感じられるシルエットにつながっている。

腹部の構造はシンプルなブロック構造で、ねじりと伸ばす動きにおいて人体よりも広い可動表現を発揮。奥山氏のフィルターを介することで表現される可動は、より人間的な動きとガンダムというデザインの融合が実現。

脚部は可動に加えシルエットに重点を置いてデザイン。つま先から頭部まで、目にした人の目線の流れを途切れさせないよう隙間を空けない構造を意識する事で、かつての少年達が目にした、あのしなやかな跳躍を工業デザインの検証を踏まえて、再現している。

脚部はある絶対的な構造を再現するために重要な意味を持っている。このモデルは腰のアーマーを可動させないという奥山氏のポリシーを持ってデザイン。そのため、膝を曲げてもフロントアーマーによって動きを制限されない関節が表現されている。


ガンダムをアニメから本物へ~「HG ガンダムG40」商品化にあたり

「伝統の伝承と革新」

工業デザイナー 奥山清行氏

 

プロジェクトのオファーをいただいて、いざ取り組んでみると、一歩目から大きな選択に迫られました。オリジナルのデザインをリスペクトすべきなのか、それとも自由にデザインすべきなのか。私自身、『ファーストガンダム』のTV放送をリアルタイムで見ていたジェネレーションで、オリジナルデザインを壊すことにも抵抗がありました。松尾衡監督、サンライズ・スタッフの皆さんとのミーティングを 重ね、今回のプロジェクトでの自分の役割は『ガンダム』で新しい世界観を構築したシド・ミード氏とは異なっていることに気づきました。まずは一ファンという視点で何をすべきか、というところに立ち戻ることにしたのです。

この「ガンダムG40」で最も譲れなかったポイントは〈腰回り〉です。ガンプラが進化していく過程で、〈ショーツ〉のように一体化されていた腰の装甲が〈スカート〉のように割れるギミックが生まれ、股関節の可動域は飛躍的に広がりました。ただフロントアーマーが開いた姿は、40年前の映像とはかけ離れてしまうというジレンマを抱えることにもなりました。「ガンダムG40」では〈ショーツ〉のままで本来の人間の動きをトレースできる股関節のギミックを提案しました。股関節を回転可動でブロックごと下へ移動させることで球体関節を引き出し、さらに大腿部にも可動軸を設けることで胸とヒザが 着くほどの可動域を確保しています。

ヒジ、ヒザ関節は広範囲の可動を求めた結果、ガンプラでは二軸構造がスタンダードになっています。我々はガンダム40周年というコンセプトから オリジナルの形状に正直でありたいという観点から、一軸構造の関節を改めて成立させるべく 引き出しギミックを取り入れています。また、人の動きにはすべて〈ヒネリ〉が加わっていて、人体そのものも〈ヒネリ〉によってラインが変化します。G40の首と胴体、前腕、ふくらはぎに回転軸を設けることで〈ヒネリ〉を実現し、大地を踏みしめてビーム・サーベルを振り下ろす際にできる曲線を、キットのフォルムでも再現しています。

 

「実際の工業製品をデザインする工程と同じでした」

 

今回、人間らしいフォルムや動きにこだわる一方、その印象を残したままリアリティの伴った構造を考える事が課題でした。

デザインの作業は主に動力源や関節、 全体の動きを成立させられるように、あくまで現実的に18mのモビルスーツという機械を想定して考えました。そのため、通常の工業製品、例えば、電車や、車などのデザイン製作と同じような工程を踏んで、3Dで設計をしながら検証していました。その中でも重要視したのが、商品には入らなかったのですが、コアファイターのサイズを割り出して、170cmの人間がコックピットに収まる想定、さらにそのコアファイターが18mのこの機体にどう収まっていたか、という稼動を前提とした全体のパッケージングを構成することでした。そこに実際に必要な要 素を掘り下げていったのです。そうすることでリアリティという意味では各部の構造だけではなくてメンテナンスの方法、内部のパネル、装甲の厚みまでも考慮して、できるだけ製品(工業製品としてのモビルスーツ)になった時をリアルにイメージすることができました。昨今では人型のロボットも工業製品として成立しつつあるので四肢の可動範囲や関節構造などにも、アニメ演出と現実的な工業デザインを両立させた提案ができたと思います。

最終的には 1/144スケールというアウトプットではありますが、実際に 1/1スケールでアクションするために必要 な機構やフォルムを、工業デザイナーとしてもガンダムの一ファンとしても納得のいく形でホビー事業部さんと作ることができたのではないかと考えています。

 

 

 

「記憶の原点を再現する」

演出家・映画監督 松尾衡氏

 

まずお話ししておきたいのは、私たちの出発点は〈皆さんが記憶しているであろう「RX-78-2 ガンダム」の動きをCGで再現する〉ことでした。

幸運にも世界的な工業デザイナーである奥山氏に参加していただくことになり、実在するプロダクトを手がけるデザイナーならではのアイデアをたくさんいただくことになりました。 ただ、プロジェクトのスタート時、奥山氏をはじめ BANDAI SPIRITS ホビー事業部スタッフと、私の創作の出発点は違っていました。

CGは何でも表現できると思われる方がいらっしゃるかも知れませんが、RX-78-2 ガンダムのデザインはおよそ CG に向いてないのです。作画のシルエットを極めて再現しづらい。では最新技術で精巧に作られたガンプラのギミックをそのままCGに活用すればいいじゃないかと思うかも知れません。ポーズの再現度がかなり高い最新ガンプラでも、実は人体の動きに不可欠な〈ヒネリ〉は考慮されていません。そ のため、ガンプラを参考にCGを作るとプラモデルや 玩具 の動きの延長にしかならない。40年前のガンダムはヒロイックな存在で、機械というよりキャラクターでした。プロジェクトに参加する皆さんには、私と同じ方向を目指していただくために、長年にわたり培われてきたガンプラのギミックを頭の中で一度リセットしていただくお願いをしました。

丸みを帯びた胸の外装は写 真では伝わりづらい微妙なラインで、映像であればライティングでハイライトと影が流れてくれる。車のフェンダー付近のデザインと同じで、カーデザインを手がけてきた奥山氏の経験が加味された部分です。また、左右が緩いラインを描くように凹んだシールドは私から奥山氏にリクエストしたものです。

奥山氏がスタイリングを手がけたフェラーリ 612 スカリエッティのテイストを盛り込んでいます。設定上では敵機の弾を受け流し、かつ跳弾で僚機が被害を被らないための凹みであると考えています。

 

スペシャルムービーでは、40年前に『ファーストガンダム』でやっていた演出と今回新しく設定した戦闘シーンをミックスしたものを目指しています。ザクIIももちろん登場します。人間のように動くガンダムに対し、ザク II は戦車の延長としてデザインされています。スタイリッシュなガンダムと兵器然としたザクII。その対比も見どころです。映像をご覧になってカッコいい と 感じてくださったら、次はぜひG40を組み立ててポージングを楽しんでみてください。

 

 

 

「継承していくを誠実に」

BANDAI SPIRITS ホビー事業部 諸岡由輔

 

記念すべき「ガンダム40周年」および「ガンプラ40周年」を迎えるにあたり、我々 BANDAI SPIRITS ホビー事業部は今回の商品を通してガンプラ に新しい試みを取り入れられないかと思ったのが始まりです。おかげ さま で 2020 年には ガンプラ発売から 40 年を迎えます。

我々も日進月歩でモノづくりの技術を蓄積してきましたが、我々とは異なる視点でモノづくりをしている方とタッグを組めれば、ガンプラのイノベーションが起こせるのではないかと思い、今回のプロジェクトが発足しました。そこで 、 世界で活躍する工業デザイナーの奥山氏にオファーさせていただき、我々のガンプラ40年で培った技術と伝統に、工業デザイナー目線というエッセンスを入れることで、今までのガンプラとは違うアプローチをしています。

特に着目していただきたい今回の商品ポイントは「可動」と「外観フォルム」になり、今までにない可動構造や可動位置と流れるような外観フォルムを取り入れています。一つ ひとつの可動や外観フォルムの面構成の一枚一枚が、ガンダムのプロポーションやポージングの美しさに繋がったと感じています。今回の商品は開発に携わったメンバーたちの、こだわりと情熱が詰まっていますので、ぜひ手に取っていただけると 嬉しいです。

 

 

 

▼「機動戦士ガンダム40周年プロジェクト」公式サイト

 

 

 

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