男は負けたときのことは考えないもんだろ……

―― ドモン・カッシュ

（『機動武闘伝Gガンダム』第9話より）

かつてガンダムファイト3連覇も果たしたイギリスの英雄、ジェントル・チャップマンが、勝者と敗者が絶対的に生まれてしまうファイトの非情さに触れたのに対し、彼と向き合っていたドモンは、敗北を考えることはない、との見解を示しました。

ドモンは武闘家として、たとえ力の差が歴然とあったとしても、勝利だけは諦めないことを美学としていたのです。

コロニー格闘技のチャンピオンであり、その実力も間違いでなかったドモンですから、敗北の二文字は彼の辞書にはありませんでした。自分の実力に絶対の自信があれば、確かに敗北は考えないかもしれません。そこまでの自信を持つのは難しくても、負けることばかり考えてオーディションやコンペティションに参加するのは精神衛生上よくありません。

どうすれば勝ち上がれるか、どうすれば負けないか努力を重ねることが一番重要なのです。

（ガンダムインフォ編集部）