▲サンライズの小形GM、奥山清行さん、EXILEのMAKIDAIさん、創通の田村常務取締役
「機動戦士ガンダム40周年プロジェクト」の一環として登場する多彩なコラボレーションガンプラを紹介する発表会が、1月30日(水)にガンダムベース東京で行われた。
発表会には、バンダイのチーフガンダムオフィサー・垰 義孝常務取締役、BANDAI SPIRITS ホビー事業部の藤原孝史ゼネラルマネージャー、創通の田村 烈常務取締役が登壇し、プロ野球12球団やユニクロとのコラボを発表。また、2020年のガンプラ40周年を象徴するロゴと試作品もお披露目した。
さらに、ゲストとして工業デザイナーの奥山清行(Kiyoyuki KEN OKUYAMA)さん、EXILEのMAKIDAIさん、サンライズの小形尚弘ゼネラルマネージャーも登場。「KEN OKUYAMA DESIGN ガンプラプロジェクトスペシャルムービー」制作秘話や、奥山さんとMAKIDAIさんの熱いガンダムトークも展開されたので、紹介していこう。
プロ野球12球団やユニクロなど、さまざまなコラボを発表!
発表会の冒頭では、主催者の代表としてバンダイの垰さんが登壇。今年のガンダム40周年に続き、来年2020年がガンプラ40周年となることに触れ、それを象徴するロゴと、記念商品へ向けての試作品をお披露目した。来年には、ガンプラの革新と新しいプロダクトの創出を目的として2016年から実施している「GUNPLA EVOLUTION PROJECT」の集大成が公開されるとのことなので、続報をお楽しみに。
続いて登壇したBANDAI SPIRITSの藤原さんは、ガンダムとガンプラの現状について「バンダイナムコグループにおける昨年度のガンダムシリーズの売り上げは683億円に達し、グループ内の重要IP(Intellectual Property:キャラクターなどの知的財産)として、40周年を迎える今もなお成長を続けている」と説明。中でもガンプラの累計出荷数は、2019年中に5億個を突破する見込みで、出荷数の海外比率も4割に迫るなど、国内にとどまらないガンダムの勢いを紹介した。
そして今回は、世界中のガンダムファンに向けて感謝の気持ちを表すとともに、新しいファンにもガンダムとガンプラを楽しんでもらえるよう、さまざまなコラボレーション企画を用意してきたとし、その一部として「プロ野球12球団」や「ユニクロ」とのコラボを発表した。
ここで、プロ野球12球団とのコラボを企画・プロデュースした創通の田村さんが登壇。プロ野球のシーズン開幕は3月から4月であり、『機動戦士ガンダム』の放送開始日も4月7日だったことから、「40周年コラボを始めるのに時期がぴったりで、双方のファン層がマッチしていることから、どちらのファンにも喜んでもらえるコラボになる」と説明した。本コラボでは、各球団カラーのガンプラ発売のみならずイベント開催も検討中とのことなので、続報をお楽しみに。詳細は、「プロ野球×12球団×ガンダム40周年」公式サイトをご覧ください。
さらに、「ユニクロ」とのコラボでは、3月下旬に記念UTが発売され、限定ガンプラも登場。
また、ハロのプラモデル「ハロプラ」と、さまざまなキャラクターとのコラボも実施。具体的な商品はまだ発表できないとのことだが、コラボの盛り上げとして、テレビ東京系列で好評放送中の『ポチっと発明ピカちんキット』において、ハロをフィーチャーする話が放送される。
ユニクロやハロプラのコラボの詳細は、こちらの記事をご覧ください。
奥山さんとMAKIDAIさんがガンダム愛を熱く語る!
▲奥山清行さん、EXILEのMAKIDAIさん
発表会最後のコラボ企画として、「機動戦士ガンダム40周年記念 KEN OKUYAMA DESIGN ガンプラプロジェクトスペシャルムービー」の制作決定が発表された。
このコラボのきっかけは、藤原さんが「ガンダム40周年の年に“すごいガンプラ”を作りたい」という想いから、世界で活躍する工業デザイナーの奥山さんに相談したこと。奥山さんにとって『機動戦士ガンダム』は、大学生の頃に放送されていた作品で、デザイナーとして非常に影響を受けており、氏がデザインしたエンツォ・フェラーリは、「ガンダムにインスパイアされたデザインです。逆にやっとガンダムのデザインをできるということで、すごい喜んでやらせていただいています」と笑顔を見せる。
また、藤原さんは、さまざまな分野のエンターテインメントに実績のある“株式会社 LDH JAPAN”と組むことで、「ガンダムの魅力を幅広い世代に一緒に届けられるのではないか」と、MAKIDAIさんに楽曲提供をオファー。ここでMAKIDAIさんから、偶然藤原さんと中学校が同じで、一緒に応援団などもしていたという驚きのエピソードも明かされ、「時間が経った今、こうして当時の仲間と同じプロジェクトに携われるのも、ガンダムが繋いでくれた絆」と喜びを表していた。
放送当時を振り返り、奥山さんはテレビの前でスケッチブックと粘土を用意し、放送が終わるまでにキャラクターをスケッチして粘土で作っていた、と語る。その経験が、その後の『バットマン リターンズ』や『アポロ13』でのデザイン、また今回のスペシャルムービーにも活かされている。
小形さんは、工業デザインの観点でガンダムを見た時に関節などの構造がどうなるか興味深く、「奥山さんと良いディスカッションをしながら映像化を進めています」とコメント。また、実物大ユニコーンガンダム立像や、2020年に実物大ガンダムを動かし一般公開することを目指す「ガンダム GLOBAL CHALLENGE」の登場で、作り手も視聴者も“ガンダムに対する目線”がだいぶ変わってきており、「奥山さんにお願いすることで、(ガンダムを)新しい方向性にもっていければ」と考えを示した。
ガンプラについては、藤原さんが「奥山さんとの最初の打ち合わせの段階から、我々のものづくりとは全く次元の違うアイディアが出てきた」と明かし、驚きのある商品を具現化すべくチーム一丸となっていると語った。
ここで、本コラボのティザービジュアルが公開されると、奥山さんが「ぼくは、“ファースト”(機動戦士ガンダム)の“ナナハチ”(RX-78 ガンダム)の大ファンでして……ナナハチからMk-IIで変わった部分を戻したいんです!」と切り出す。ガンプラも今の技術があれば、一見当時のガンダムから変わっていないように見えても、とんでもない動きができるとし、
- 腰回りがパンツ型のまま、膝が胸に着くこと
- 胴体を90°ねじれること
- 右の手で左側の手、あるいは肩を、頭の上からきちんと触れること
という条件を提示。デザインは3Dで起こされ、画像とスペシャルムービーの映像、そしてガンプラが全く同じになるとのことだ。
また、奥山さんは、アメリカの大学の先輩であるシド・ミードさん(『∀ガンダム』などのデザイナー)を「天才」と評した上で、今後もガンダムとのコラボレーションを続けてシド・ミードさんのような新しい世界観を作る仕事もしてみたいが、今回は「ファーストに戻りたい」、「あれを動かしたい」という40年間の想いが強いモチベーションになっていると、情熱的に語った。
藤原さんも、今回のガンダムは工業デザイナーの観点から全身すべてがリファインされ、動いた時の説得力と、ガンプラを手に取った時の「なるほど!」と感じられるデザインになると自信を見せる。
また、小形さんはティザービジュアルを指さしながら、「胸のラインの美しさに奥山さんらしさが出ている」とし、『機動戦士ガンダム』で安彦良和さんが描いたような、人間らしい美しいシルエットが出るような動かし方を3Dモデルで実現したい、と映像化の狙いを明かした。
そして、MAKIDAIさんは「ガンダムが動いた時の躍動感、迫力、重厚感を音楽で表現して、ガンダムの世界を作っていきたい」と語っていた。
今回明らかとなったコラボレーションは、いずれもまだ発表されたばかり。今後わくわくするような展開が待っているので、続報をお楽しみに。
(ガンダムインフォ編集部)
プロ野球12球団コラボガンプラ!
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ガンプラ40周年へ向けての試作品が登場!
※2019年1月30日(水)現在のものであり、予告なく変更する場合があります。
※商品画像は、実際の商品とは異なる場合があります。
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