「Q. 福岡・大洋映画劇場で『機動戦士ガンダム』劇場版三部作＆『逆襲のシャア』上映！好きな主題歌は？」は「哀 戦士」が1位！【2/26～3/4】

3月15日（金）から21日（木）まで、福岡・大洋映画劇場にて『機動戦士ガンダム』劇場版三部作と『逆襲のシャア』が上映される。戦後の福岡での映画文化を支えたその歴史ある建物の閉館が決まり、「さよなら興行」として上映される全22作品の中にガンダムシリーズから2作品が選ばれた。『男はつらいよ』やチャップリンの作品といった名作とともにこの歴史ある映画館で上映されるのは光栄なことだ。ということで、今回は上映される4作品の主題歌を調査してみた。

が35ポイント弱の支持を集めた。
導入部の歌詞のインパクトがとてつもなく強い曲だ。テンポが良くリズミカルで明るい曲調に対して、歌詞は戦いで死ぬ人々を悼んでいる鎮魂の曲でもあると感じた。この「哀」とは哀（かな）しいという意味だけでなく、人を想う「愛」の意味もあると思う。愛する人を想い、守って、戦って死んでいく人もいる。それは悲しいことなのだけれども「愛＝哀」があるのだから、明日に向かって、弔っていこうではないか。そんな少し前向きな元気をもらえる曲なので、支持率が上がったのであろう。

第2位は「BEYOND THE TIME ～メビウスの宇宙を越えて～」が33ポイント強の支持を集めた。アクシズを地球に落とそうとする業を背負ってしまったシャア・アズナブル、それを阻止しようとするアムロ・レイのサイコフレームの緑の光のように、新たな希望を感じる曲だった。
第3位は「めぐりあい」が30ポイント強の支持を集めた。ララァ・スンを想うアムロ、シャアを想うセイラ・マス、ハヤト・コバヤシを看病するフラウ・ボゥ、スレッガー・ロウの指輪を預かるミライ・ヤシマ、それぞれの想いが生き延びる支えになると感じさせてくれる曲である。
第4位は「砂の十字架」が2ポイント弱の支持を集めた。渋く落ち着いた出だしから、のびやかなハイトーンで歌いあげる曲。どことなくガルマ・ザビを悼む葬送の印象を感じるのだが、劇中ではギレン・ザビの演説の印象も強く残っている。

今回の調査では、テンポが良く、明るく前向きに一歩踏みだそうと歌いかける曲が人気のようであった。普段、仕事や勉強の時に聞いて、やる気が出そうな歌でもあるので、上位になるのもうなずける。
今回、大洋映画劇場で選ばれた4作品は、アムロとシャアの物語ともいえる作品なのではないだろうか。アムロとシャアはライバル同士として対抗しながら容姿や状況が変化していった。父の暗殺の復讐を遂げたシャアは、結局自らが虐殺者としての道を選んでしまった。それはなぜなのか？歴史ある映画館で、この男たちの生き様を、主題歌とともに振り返ってみたいものである。