キャナルシティ博多で本日より開催！「安彦良和／機動戦士ガンダム THE ORIGIN展」福岡会場内覧会レポート

まずはじめに、「どうも、安彦です。埼玉の所沢から参りました」と挨拶。本展覧会は1月に埼玉・ところざわサクラタウンで開催したことを紹介し、「非常に僕としては、（『THE ORIGIN』が）終わってからかなり日にちが経った仕事だったので、どうなんだろうなぁと心配していました」とスタート当初を振り返る。しかし、安彦さんは背面にある色紙を眺めながら、「大変ありがたいことに、同業者の方も含めて、たくさんの方に来ていただいて、大変嬉しく思いました」と感謝を述べた。

本展覧会を福岡でも開催すると聞いた際の心境として「大変驚きましたが、ありがたく思いました」とコメント。所沢市と比べて福岡県は都会だと感じたそうで「地方に来たという感じがしなくて、むしろ今日はおのぼりさんの気分です。まさに福岡のど真ん中に出てこられて、『THE ORIGIN』も果報者だなぁという風に思っております」と笑顔を見せた。
そして、埼玉会場が遠いために足を運ぶことができなかった人に向けて、「見てみたいけれども……と思っていた方が九州におられるのではないかと、そういう方に見ていただければ大変嬉しく思います」とアピールした。

また、「THE ORIGIN」は20年前に連載がスタートし、10年にわたる長期的な仕事であったとし、本展覧会に飾られた絵を見て「10年前のほうが絵がうまいんじゃないかと思いました（笑）」と感想を語り笑いを誘う。
74歳になった現在も絵を描き続けている安彦さんだが、「描けているつもりでいますが、改めて昔の仕事を見ると、昔の方が良かった、今はちょっとやばいんじゃないかと感じたりしております」と心境を明かすも、「少し生意気なんですが、あんまり悪い仕事ではなかったという気がしてはおります」と話す。KADOKAWAのバックアップだけでなく、制約やしがらみがあったとしながらも、当時を懐かしんだ。

続いて、本展覧会をどんな展示会であると捉えているのか、という質問に対しては「1つの作品でこれだけの素材を皆さんに見ていただくということは、僕の長いキャリアでは初めてです。我が家の倉庫から大量の素材が持ち出され、（大量すぎて）大丈夫かなと心配してましたが、結果的にそれが良かったようで。なかなかこんな機会はないと思っています。作家さんでも生の原稿をこれだけ見る機会はあまりないと思うので、有意義なのではないかという気がしています」と回答。
さらに、漫画のデジタル化が主流になってきていることについて、漫画「キングダム」の作者である原 泰久さんと対談した際に「手描きっていいね。原画展ができるもんね」と盛り上がったことエピソードを披露し、「手描き」を“1つの証”として見てほしいと話す。
また、イラストには自身の息子さんの単純作業の手伝い以外、アシスタントがいないことを説明し、「基本的に僕の手仕事だと思っているので、1人の人間の手仕事であるという意味でも、見ていただけたらと思います」と展覧会の楽しみ方を提案した。

なお、本会場には、『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』のイラストも飾られており、『ククルス・ドアンの島』について、「ガンダムを知らない人、小さい子どもたちでも見てわかる話で、ガンダムもちゃんと出てくる。ガンダムを食わず嫌いな人にも見ていただけたら大変嬉しいです」と笑顔を見せた。

本展覧会は、8月21日（日）まで開催され、チケットは一般1,800円（税込）、小中高生700円（税込）となっている。ぜひこの機会に足を運んでみよう。

（ガンダムインフォ編集部）

・福岡会場では「No.44…QUOカードPay」の販売はございません。
・一部会期途中からの販売開始商品もございます。

■特典情報
会場内ショップでグッズを税込み5,000円以上購入で、安彦良和氏描き下ろし複製ミニ色紙を（数量限定）1枚プレゼント。
※1回の会計で税込み5,000円以上購入の場合に限ります（おひとり様1枚限り）
※画像はイメージです。デザインが変更される場合がございます。
※数に限りがあります。なくなり次第プレゼントは終了します。