大ヒット上映中の『機動戦士ガンダムNT』では、1月29日（火）に東京・新宿ピカデリーにてスタッフトーク付き上映会「Narra-TALK（ナラトーク）」第8回が開催された。

最後の「Narra-TALK」となる第8回は「ガンダムプロデューサー クロストーク」と題して、小形尚弘プロデューサーと『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』の谷口 理プロデューサーが登壇。

ガンダム作品のプロデューサーとして活躍する2人が、それぞれの視点からガンダムの映像制作について語ったほか、来場者からの様々な質問にも答えた。

▲左から谷口プロデューサー、小形プロデューサー

谷口プロデューサーは『THE ORIGIN』以来の登壇ということで「久しぶりなので緊張してます」と少し緊張した様子。

対して小形プロデューサーは「長かったナラトークも今日で最後です。舞台挨拶も含めると数多く皆様の前に立たせてもらいましたが、最後まで楽しんでいってください」と晴れやかな様子で客席に挨拶していた。

すると谷口プロデューサーから「もう話すことないんじゃないですか？（笑）」と回数の多さに突っ込みが入ると、小形プロデューサーは「いやそんなことはないですよ……」と言葉を濁した後、『NT』と同じく制作を担当している『劇場版シティーハンター』の話が飛び出し、会場からは驚きと笑いが起こった。

次に、谷口プロデューサーから「『NT』のロゴってどのガンダム作品を意識したんですか？」と質問が投げかけられると、小形プロデューサーは「福井さんからアイディアを頂いて、『NT』の筆文字部分は『逆襲のシャア』を意識しています。世界観がつながっている、ということで」と同じ宇宙世紀の劇場作品を上げた。

そこから、ロゴのデザインは難しい、という話になり「ガンダム40周年のロゴも苦戦しましたね…40という数字がロゴにし辛くて…デザイナーさんといっぱい悩みました」と思わぬ制作秘話が飛び出した。

次に、『NT』を見て音楽の使い方が勉強になったという谷口プロデューサー。「今回は作品作りでどこに力を入れたんですか？」と質問すると、小形プロデューサーから「音楽ですね。今まではオーケストラが中心だったので、監督と話して、変化球でデジタルな方向性でいこうとなって、澤野さんに発注をしました」とのこと。

また、谷口プロデューサーが『NT』のスタッフメンバーについて尋ねられると、「作画さんも代替わりをしていかないと。今回は金 世俊さんが色々頑張ってくれて、洋服のデザインも担当してもらってます」（小形）と制作現場の話も飛び出した。

次に質問コーナーがスタート。客席から様々な質問が2人に投げかけられた。

「お互いの作品で良かったものは？」という質問には、「小形さんはいつもハードルを上げてくるなと。特に『サンダーボルト』は作画がすごくて衝撃的でした」（谷口）、「谷口さんのフィルムはいつも綺麗に作れているなと。“動画”をちゃんとやっていて尊敬します」とお互いを褒め合っていた。

また、『NT』に関しては「キャラクターの誕生日を知りたい」という質問に「Blu-rayのブックレットでは分かるようにします」と回答し、「親衛隊の制服が青い理由は？」という質問についても「ブックレットでは分かるようにします」と、立て続けに答えられずに謝罪する場面もあり、会場から笑いが起こった。

最後に、小形プロデューサーから谷口プロデューサーへ“旗の継承式”が行われ、2人からのコメントでトークショーは幕を下ろした。

谷口 理プロデューサー

本日はありがとうございました。『NT』の上映はまだ続きますし、来月はアメリカでもありますので、よろしければぜひ。『THE ORIGIN』は4月からNHKでスタートしますので、ぜひ見ていただけたらと思います。

小形尚弘プロデューサー

ナラトーク8回目、ありがとうございます。『ガンダムNT』は皆様のおかげで良い数字が残せました。今年は「機動戦士ガンダム40周年」ということで、2人でガンダム作っていきますので、応援よろしくお願い致します。本日はありがとうございました。

なお、『機動戦士ガンダムNT』では、2月8日（金）に東京・新宿ピカデリーにてオールナイト上映が実施される。上映は『NT』に加え、本作のストーリーにも繋がる『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』、『機動戦士ガンダムUC episode 1 ユニコーンの日』、『機動戦士ガンダムF91』の計4本となっているので、ぜひとも参加してみよう。

（ガンダムインフォ編集部）

『機動戦士ガンダムNT』トークショー付き上映会「Narra-TALK」＜第8回＞「ガンダムプロデューサー クロストーク」

［日時］2019年1月29日（火）

［会場］新宿ピカデリー