ガンダムを社会的アイコンに成長させるための構想を発表！「第3回ガンダムカンファレンス」動画公開！

バンダイナムコグループの横断プロジェクト「ガンダムプロジェクト」は、本日3月29日（火）に「第3回ガンダムカンファレンス」を開催し、その模様がガンダムチャンネルで公開された。

「第3回ガンダムカンファレンス」には、株式会社バンダイナムコエンターテインメント常務取締役およびチーフガンダムオフィサー（CGO）である藤原孝史さんが登壇。藤原さんは2022年度は2025年の1500億円に拡大するにあたって大きなターニングポイントとなる年だとし、2020年度は世界に向けて「ガンダム」をIP（＝キャラクターなどの知的財産）から、SP（＝社会的アイコン）として成長させるための構想として、ワールドワイド戦略軸、作品軸、GUDA（※）軸の3つのプロジェクトをスタートすると発表した。
※GUDA＝GUNDAM UNIVERSAL CENTURY DEVELOPMENT ACTION

1つ目のワールドワイド戦略軸「ガンダムメタバースプロジェクト」は、世界中のガンダムファンが集い、語りあい、様々なカテゴリーに接触する場を創出すると話し、ファンにとって魅力的な場を、ファンとともに共創していくことが重要だという考えを述べた上で、「IPメタバースはファンとともに成長し続けるものだ」と強調。
ガンプラ・ゲーム・アニメ・音楽という各コミュニティを、ガンダムの世界観になぞらえて仮想空間という広大な宇宙にあるスペースコロニーと捉え、今後各スペースコロニーを「バンダイナムコID」で繋ぐことで、一つの「ガンダムメタバース」宙域、その名も「SIDE-G」を作り上げていくと語った。
続けて、具体的なコミュニティスペースコロニーの内容として、ガンプラに関わる様々な体験を提供する仮想空間「ガンプラコロニー」、2023 年の完成に向け鋭意建設中の「esportsコロニー」に加え、ガンダムにおける他企業の参入およびC to Cビジネスが推進予定であると発表。
また、「ガンダムメタバース」のメインコロニーとなる企画も進行中で、『ガンダムビルドダイバーズ』で描かれた、“誰もが自分だけのガンプラに乗り込める世界”を少しでも早く届けられるように技術開発を進めているとコメントした。

2つ目の作品軸は、『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 特別編』『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』『機動戦士ガンダム 水星の魔女』『機動戦士ガンダムSEED』の劇場版などの映像作品に加え、「ガンダムビルドシリーズ」10周年を記念したファンムービー、サンライズとLEGENDARYが共同制作する「機動戦士ガンダム」シリーズの実写映画、さらに世界展開を加速させるいくつかの作品を準備していると発表。
今回新発表となった『水星の魔女』の最新情報はこちらの記事をご覧ください。

3つ目のGUDA軸は、「ガンダムオープンイノベーション」の採択結果を発表し、「G-PARTNER」として来たるべき現実の宇宙世紀に向けた企画を共創するとのこと。「企業や個人の枠を超えて新しくチャレンジすることの大事さ、宇宙世紀に向けて協力することの大事さを、世界に向けて発信していきたい」と語り、GUDAの本格始動を宣言した。
また、現在協議中のパートナーも複数あるほか、具体的な内容は今後随時発表予定となっているので、続報をお楽しみに。

次に、バンダイナムコグループとして出展が決定した「2025年日本国際博覧会」で、「ガンダムパビリオン（仮称）」を展開予定。ここで一部の企画の成果を発表し、宇宙世紀宣言を出すことを目指していくことも明かされた。

最後に、来たるべき現実の宇宙世紀に向けて宇宙と未来に本気で向き合っていくとし、「ガンダムをSPに成長させることにより、エンターテイメントが生み出す心の豊かさで、人と人、人と社会、そして人と世界が繋がる、そんな未来をバンダイナムコは世界中の全ての人とともに作っていきます」と述べた。
なお、次回のガンダムカンファレンスは秋頃を予定されているので、今後の展開に期待しよう。

（ガンダムインフォ編集部）

「ガンダム」という作品は、1979年に放送開始された『機動戦士ガンダム』から40年以上にわたり、さまざまなシリーズ作品を通じて、増加する人口や悪化していく地球環境に対して警鐘を鳴らしてきた。バンダイナムコグループは、「ガンダム」における人口問題や地球環境問題のメッセージは、これからの人類にとって価値のあるものだと捉え、宇宙世紀を教訓として、「ガンダム」を旗印に、より良い世界を目指し、世界中のファンや外部パートナーと手を組んで、未来の子どもたちのためにさまざまなアクションを実行してゆく。

「GUDA」第1弾として、2021年4月より、バンダイナムコホールディングス、BANDAI SPIRITS、バンダイナムコアミューズメント、バンダイロジパルの4社による共同プロジェクト「ガンプラリサイクルプロジェクト」がスタート。「ガンプラ」を組み立て終わったあとに残るランナーを回収し、最先端技術であるケミカルリサイクルによって新たなプラモデル製品へと生まれ変わらせ、持続可能な社会の実現を目指している。