「Q．U.C.ガンダムBlu-rayライブラリーズ『Vガンダム』3/26発売！『Vガンダム』の名セリフといえば？」はおかしいですよ、カテジナさん！が1位！【3/8～14】

U.C.ガンダムBlu-rayライブラリーズより、『機動戦士Vガンダム』が3月26日（金）に発売される。
ショップによっては先着購入特典「クリアファイル」（対象店舗により異なる、2種）が用意されているので、ぜひ早めにチェックしてほしい。
放送は20年ほど前になるのだが、内容はいまだにドキッとさせられるシリアスなストーリー展開だった。なかでも、意味深いセリフには「ウ〜ン」と唸ったり、「なるほど」と感心させられたりしたものである。
ということで、今回は『機動戦士Vガンダム』の名セリフを調査してみた。

が42ポイント強の指示を集めた。これは物語中盤で、ウッソ・エヴィンが母ミューラ・ミゲルの救出を妨害するカテジナ・ルースに向かって叫んだセリフである。各所で取り上げられることが多く、いまや作品を代表するようなセリフともいえる。
ストーリー的には、とても優しくて美しいカテジナさんが敵に拉致され、いろいろと聞かされたとはいえ、残虐な行為を平然と行い、最後にはラスボスとしてウッソの前に立ちはだかるとは誰も予想していなかった。その衝撃から時がたった今でも、語り継がれる名セリフとなっている。

が14ポイント強の指示を集めた。1位・2位ともにウッソのセリフなのだが、ふたつ合わせてみてもウッソの純粋さを感じることができる、とても素直に表現されたセリフ。戦場にさらされたとはいえ、無垢な少年の反応を示すウッソは、変わっていくカテジナとの微妙な年頃の対比を見せてくれる。ウッソが13歳、カテジナが17歳とたった4つほどしか違わないが、この差が大きな対立を生むのである。

僅差で3位となってしまったが、「冬が来るとわけもなく悲しくなりません？」というセリフは泣ける。戦後、失明したカテジナさんをシャクティ・カリンが手助けするのだが、様々な思いが交錯してウルっとなってしまう。
本作の主人公はウッソであり、彼の純粋さとその成長の記録なのであるが、裏の主役はカテジナさんだったといってよいだろう。
なにか受け入れがたいことがあると「おかしいですよ、カテジナさん！」と叫ぶ友人がいるのだが、今の若い人にそのセリフだけでは伝わらない部分が出てしまうのではないかと思う。いろいろなモノを背負って、社会に出ていかなければならない17歳以降の若者に、素直な心しか持ちえない13歳以下の青少年の声は、チクチクと気になる音でしかない。「え〜い、大人の事情を理解しなさ〜い」とばかりになぎ倒したくなってしまうカテジナの気持ちもわからなくもない。
そして、十数年経って、自分が中年に近くなると、「そういうこともあるよなぁ」としみじみ思うようになるのだ。だから、どうする？とはならないのだが、作品を見ているとそんな感情を抱くんだよなぁ。U.C.ガンダムBlu-rayライブラリーズでもう一度、見よ〜っと。