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2019年4月4日 (木)

機動戦士ガンダムΖΖ

機動戦士ガンダムΖΖ

【TV】全47話

1986年3月1日~1987年1月31日放送

ストーリー

地球連邦軍内の内戦とも呼ばれるグリプス戦役はティターンズの壊滅によって終結した。しかし、勝利したエゥーゴも戦力の大半を失っており、地球圏は混沌とした状態が続いていた。この機に乗じ、グリプス戦役に参加しながらも損害が軽微であったアクシズは「ネオ・ジオン」を宣言、温存していた戦力を投入し地球圏の制圧に乗り出した。宇宙世紀0088年のことであった。

ネオ・ジオンが活発な動きを見せる中、戦闘でダメージを追ったアーガマはサイド1のコロニー、シャングリラに寄港していた。コロニーに住む少年、ジュドー・アーシタはジャンク屋の仲間と共にアーガマからMSなどを盗み出すことを計画する。

時を同じくしてシャングリラにネオ・ジオンの艦艇が来訪、アーガマと戦端を開くこととなった。戦いに巻き込まれたジュドーは妹のリィナの説得もあってアーガマへ協力することを承諾、4人の仲間もそれに同調する。こうして、ジュドーたちを乗せたアーガマはシャングリラを脱出し、新たな戦いへと赴くのだった。

スタッフ

[企画]サンライズ

[原案]矢立 肇

[原作]富野由悠季

[キャラクターデザイン]北爪宏幸

[メカニカルデザイン]伸童舎、明貴美加

[美術]池田繁美

[音楽]三枝成彰

[総監督]富野由悠季

 

 

キャスト

[ジュドー・アーシタ]矢尾一樹

[リィナ・アーシタ]岡本麻弥

[ビーチャ・オーレグ]広森信吾

[モンド・アガケ]塩屋浩三

[エル・ビアンノ]原 えりこ

[イーノ・アッバーブ]菊池正美

[ルー・ルカ]松井菜桜子

[ブライト・ノア]鈴置洋孝

[ハマーン・カーン]榊原良子

[マシュマー・セロ]堀内賢雄

[キャラ・スーン]門間葉月

[グレミー・トト]柏倉つとむ

[エルピー・プル/プルツー]本多知恵子

 

 

キャラクター

ジュドー・アーシタ

サイド1のコロニー、シャングリラに住む14歳の少年。妹のリィナと共に暮らしている。ジャンク屋を営んでおり、リィナに少しでもいい生活をさせようとアーガマからMSを盗もうとした。それがきっかけとなってアーガマに身を寄せ、ΖガンダムやΖΖガンダムを操縦しネオ・ジオンとの戦いに身を投じることとなった。また、アーガマに潜入した際に心神喪失状態となったカミーユと接触、ニュータイプ能力を開花させた。

リィナ・アーシタ

ジュドーの妹で年齢は10歳。自分のためとはいえ、無茶ばかりする兄をいつも心配している。ジュドーたちと共にアーガマに乗船するが、戦闘時に宇宙に投げ出されてしまう。宇宙を漂流しているところをネオ・ジオンのグレミー・トトに救助され、そのまま第1次ネオ・ジオン戦争が終結するまでネオ・ジオンに身を寄せていた。

ビーチャ・オーレグ

ジュドーたちの中では一番の年長で、年齢は15歳。モンドと行動することが多く、アーガマに乗船した後もネオ・ジオンの誘惑に惹かれ、幾度となく寝返ろうとした。その後、百式などのパイロットも務めるが、最終的にはブライトに代わりネェル・アーガマの艦長代理となった。

モンド・アガケ

ビーチャの悪友で、彼と共にアーガマをネオ・ジオンに売ろうと計画していた。メカに強く、アーガマが失われたコロニー、ムーン・ムーンに寄港した際には50年以上も放置されていた作業用MS「キャトル」を修理し、稼動させている。14歳。

エル・ビアンノ

ジュドーのジャンク屋仲間の少女。彼らの行動を共にし、アーガマに乗り込むこととなる。ガンダムMk-IIやコア・トップなどに搭乗し、出撃することもあった。当初はジュドーに惹かれていたが、後に自身に想いを寄せるビーチャと心を通わせるようになる。14歳。

イーノ・アッバーブ

ジュドーの仲間の少年。他のメンバーとは異なり温厚な性格で、ビーチャたちの裏切りを庇うなど仲間思いの一面も持つ。MSに搭乗することはほとんどなく、ブリッジ要員などを務めるなど、仲間のサポートに回ることが多かった。14歳。

ルー・ルカ

エゥーゴの志願兵の少女で年齢は17歳。ΖΖガンダムのコア・ファイターを輸送し、アーガマに合流した。MSパイロットとしても高い操縦技術を有しており、Ζガンダムのパイロットを務めた。ネオ・ジオンのグレミー・トトから好意を寄せられるが、最後の戦いで彼を撃破する。第1次ネオ・ジオン戦争終結後は、ジュドーと共に木星圏に旅立った。

ブライト・ノア

グリプス戦役終結直後、アーガマでサイド1、シャングリラに寄港した際にジュドーたちと出会い、彼にニュータイプの素養を見出す。その後、乗艦した彼らの行動に悩まされながらも、ネオ・ジオンとの戦いの最前線に立ち続けた。ネェル・アーガマの就航後は短期間艦の指揮を執るが、艦長をビーチャに譲り、自身は後方から援護を行った。

ハマーン・カーン

ネオ・ジオン(旧アクシズ)の実質的な指導者。優れたカリスマ性の持ち主でネオ・ジオンの将兵をまとめ上げていた。ネオ・ジオン本隊を率いた地球降下やダブリンへのコロニー落としなどを決行し、地球連邦政府にサイド3の譲渡を認めさせるといった軍事的、政治的手腕を発揮した。また、彼女と同等のニュータイプ能力を持つジュドーに興味を示し、仲間に引き入れようとする。

マシュマー・セロ

戦艦エンドラの艦長を務めるネオ・ジオンの将校。派遣されたサイド1、シャングリラでアーガマを発見し追撃するが失敗。その責任を取らされ、本国に強制送還された。その後、強化措置が施され、コア3を巡る最終決戦に投入される。パイロットとしての高い技量を有しており、ガルスJやズサ、ザクIII改など、様々なMSに搭乗した。

キャラ・スーン

マシュマーを監視するためにハマーンが派遣したネオ・ジオンの女性士官。MSに乗ると好戦的な性格に変貌するという特異体質の持ち主。そのため、高い操縦技術を持ちながらも普段はMSに乗ることを嫌っている。マシュマーが本国に送還された後に、エンドラの艦長を務める。だが、最終的にはマシュマー同様、強化措置が施されることとなった。

グレミー・トト

当初はエンドラに配属された新兵だったが、戦功により昇進を重ねていった。ハマーンからも高く評価されており、戦艦サンドラを与えられるなど重用されていた。第1次ネオ・ジオン戦争後期になると、彼は自身をザビ家の真の後継者と称し、ハマーンを倒すためにプルツーやラカン・ダカランらを率いてネオ・ジオンに反旗を翻した。

エルピー・プル

ネオ・ジオンが作り上げたニュータイプの少女。高いニュータイプ能力を持つが、アクシズに潜入したジュドーになつき、地球降下時の戦闘で助けられたことをきかっけにアーガマに乗ることとなる。その後もジュドーと行動を共にするが、ダブリンで自身のクローンであるプルツーと対峙、彼を守ってその命を落とした。

プルツー

エルピー・プルの双子ともクローンともいわれる少女。グレミー・トトが極秘裏に編成していたニュータイプ部隊の指揮官になる予定であった。後天的な処理により、プルの性格の激しい部分だけを移植されているため、彼女と異なり非常に好戦的な性格となっている。ダブリンでプルと出会って以降、次第に精神的な安定を欠くようになるが、グレミーによって戦場へと送りこまれる。

メカニック

MSZ-010 ΖΖガンダム

「Ζ計画」において開発された第四世代MS。合体・変形機構に加え、ダブル・ビーム・ライフルやハイ・メガ・キャノンといった強力な装備により、同時期のMSの中では突出した性能を有する。ジュドーの愛機として、疲弊したアーガマ隊の新たな中核戦力として活躍した。

FA-010S フルアーマーΖΖガンダム

(MSZ-010S 強化型ΖΖガンダム)

ΖΖガンダムに追加装甲などを装備した機体で、第一次ネオ・ジオン戦争後半に実戦に投入された。装甲内にミサイルを内蔵するなど、攻守にわたって性能を向上させている。フルアーマー状態を解除したものが強化型ΖΖガンダムであり、ハマーン・カーンの操縦するキュベレイと一騎打ちを演じ、これを撃破している。(画像は強化型ΖΖガンダム)

RGM-86R ジムIII

ジムIIをベースにガンダムMk-IIの技術を投入したジム系MSで、カラバとアナハイム・エレクトロニクスが共同で開発した機体。機体各所にオプション装備用のマウントラッチを備え、ここにミサイル・ポッドなどを装備することで高い火力を獲得することに成功した。ダカールなどに配備され、カラバの戦力の中核を担った。

AMX-103 ハンマ・ハンマ

ネオ・ジオンの開発した重MS。両腕のマニピュレーターが有線サイコミュの攻撃端末となっている。重MSだが、機体各所に設置されたバーニアにより高い機動力を有している。また、ビーム砲と爆雷投射機を内蔵したシールドも装備する。

AMX-104 R・ジャジャ

ネオ・ジオンの騎士用MSで、キャラ・スーン用にカスタマイズされた機体。エンドラに持ち込まれ、艦内で組み立てられていた。ヒート剣付きのビーム・サーベルを主兵装とするなど、格闘戦も得意とする。マシュマー・セロのハンマ・ハンマと共同でΖガンダムを追い込んだ。

AMX-107 バウ

ネオ・ジオンが開発した可変・合体MSで、分離後は上半身が重攻撃機バウ・アタッカー、下半身が無人機バウ・ナッターとなる。ビーム・ライフルやビーム・ガン兼用ビーム・サーベルのほか、5連装メガ粒子砲を内蔵したシールドを装備するなど、機動性、火力の両面でΖガンダムに匹敵する性能を持つ。当初は赤いカラーリングが施された機体がエンドラ隊で試験運用されていたが、量産された後は緑のカラーリングとなった。

AMX-004 キュベレイ

グリプス戦役でも投入されたハマーン・カーンの乗機。第1次ネオ・ジオン戦争ではほとんど戦闘を行うことはなかったが、最終決戦で出撃。ΖΖガンダムを中破させるも撃破されている。

AMX-004-2 キュベレイMk-II(プル機)

エルピー・プルの乗機として開発・運用されたキュベレイの2号機。機体色以外はハマーンのキュベレイと同じである。地球降下時にΖガンダムと交戦、機体の制御を失ったところを救われ、プルと共にアーガマに収納される。これとは別に3号機も開発され、こちらはプルツーが搭乗した。なお、3号機は赤系の塗装が施され、サイコミュ・コントローラーによる遠隔操縦が可能であった。

AMX-011 ザクIII

ネオ・ジオンが開発した機体で、ザクIIの流れを汲む直系機として知られる。ザクIIの欠点だった装甲防御力を改善すると同時に、ビーム兵器の使用も可能になるなど、総合的な性能向上が果たされている。ΖΖガンダムに比肩するほどの高いスペックを持つにも関わらず、数機分のメインフレームなどが開発されたに留まっている。

AMX-011S ザクIII改

ザクIIIに強化人間用の改修を施した機体。頭部にバルカン砲を搭載、加えて専用ビーム・ライフルを装備するなど、ベース機以上の火力を誇る。また、プロペラント・タンクやスラスターも増設されており、高い機動性を獲得している。だが、そのために非常に扱いづらい機体となってしまった。マシュマー・セロが搭乗し、スペース・ウルフ隊を壊滅状態に追い込んでいる。

AMX-014 ドーベン・ウルフ

ハマーン・カーンに反旗を翻したグレミー・トトが投入した第四世代MSで、サイコ・ガンダムMk-IIを参考に開発されたといわれる。ビーム・ライフルをはじめ、内蔵メガ粒子砲やメガ・ランチャーなど、多数の兵装を有する。また疑似サイコミュを搭載しており、一般のパイロットでもインコムを用いたオールレンジ攻撃が可能であった。ラカン・ダカラン率いるスペース・ウルフ隊に配備された。

AMX-015 ゲーマルク

第1次ネオ・ジオン戦争において、ネオ・ジオンが開発したニュータイプ専用MS。全身にメガ粒子砲を装備し、同時期のMSの中でも突出した火力を誇る。また、背部に2基のマザー・ファンネルを搭載する。マザー・ファンネルの内部には計28基ものチルド・ファンネルが内蔵されている。このチルド・ファンネルは、戦闘空域においてマザー・ファンネルから射出される。この方式により、通常のファンネルよりも長距離かつ濃密なオールレンジ攻撃が可能となっている。パイロットはキャラ・スーン。

NZ-000 クィン・マンサ

グレミー・トトが実戦投入したニュータイプ専用MS。全高40メートル近い大型機でありながら、高い機動性を誇る。また、多数のファンネルを装備するほか、メガ粒子砲を機体各部に設置、さらにバインダーにはメガ粒子偏向機を搭載するなど、高度な攻撃力と防御力を有するが、搭乗者に多大な負担をかけるという欠点もあった。第1次ネオ・ジオン戦争の最終局面に投入された。グレミー・トト、プルツーが搭乗した。

作品解説

『機動戦士Ζガンダム』で描かれたグリプス戦役終結直後の宇宙世紀を描いた作品。前作の放映終了の翌週から放送がスタートした。ネオ・ジオンとエゥーゴの抗争を中心としているが、ジュドーたち新主人公の存在と彼らのキャラクター性によって明るいタッチで描かれている点が特徴。後半はシリアスな展開になるが、それがかえって作品にメリハリを与え、これまでとは異なる作品イメージを作り上げている。また、ΖΖガンダムをはじめとする新登場メカに加え、旧作のメカも多数登場する点もファンを喜ばせた。キャラクターデザインが安彦良和から北爪宏幸に変わったことも話題となった。

 

 

世界観

地球連邦軍の内乱でもあったグリプス戦役は終結し、ティターンズは壊滅した。しかし、勝利したはずのエゥーゴも戦力の大半を失っていた。そうした状況の中、戦力を温存していたアクシズが行動を開始、各コロニーに艦隊を派遣し始めた。そして、ネオ・ジオンを宣言すると地球へと部隊を降下させたのである。グリプス戦役の傷も癒えないまま、地球圏は再び戦果に包まれることとなった。

ネオ・ジオン

グリプス戦役中のU.C.0087.10.07、地球圏に帰還したアクシズは、エゥーゴ、ティターンズの両陣営に加担し、急速に勢力を拡大させた。そして、戦役終結後、両陣営の疲弊を見計らいザビ家による地球圏の支配を画策。これに合わせるかのように、ハマーンはアクシズをネオ・ジオンと改名している。以降、この名称が定着することとなった。なお、ネオ・ジオンの名称が使用され始めた時期については、いくつかの説が存在している。

ガンダムチーム

エゥーゴに残された唯一の実働部隊であるアーガマ(ネェル・アーガマ)を母艦とするMS部隊の俗称。ΖΖガンダム、Ζガンダム、ガンダムMk-II、百式と、部隊を構成する全てのMSがガンダム・タイプであったことからこう呼ばれる。名付け親は百式のパイロットも務めたビーチャ・オーレグで、カッコ良さそうというのが理由だったようだ。なお、第1次ネオ・ジオン戦争における主要な戦闘の全てに参加しており、ネオ・ジオンにもその名が知られていた。

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