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2019年4月4日 (木)

機動戦士Ζガンダム

機動戦士Ζガンダム

【TV】全50話

1985年3月2日~1986年2月22日放送

ストーリー

宇宙世紀0087年、ティターンズとエゥーゴの抗争は激化の一途を辿っていた。地球圏の治安維持を名目にスペースノイドへの弾圧を行うティターンズに対し、数で劣るエゥーゴはゲリラ活動で対抗。建造中のコロニー、グリーン・ノア2にティターンズが基地を建設しMS開発を行っているという情報を得たエゥー ゴは、クワトロ・バジーナを偵察に向かわせた。そこで彼はティターンズの基地と黒いガンダムを目撃した。

同じ頃、サイド7のもうひとつのコロニー、グリーン・ノア1に住む少年カミーユ・ビダンはティターンズと諍いを起こしたため、取調べを受けていた。しかし、そこへ飛行試験中であったガンダムMk-IIの墜落事故が発生。取調官への私怨からカミーユはガンダムMk-IIを強奪し、エゥーゴに参加することとなる。この事件を契機にティターンズとエゥーゴは本格的な軍事行動を開始する。さらに、アステロイド・ベルトのジオン公国残党アクシズの活動も確認されていた。一年戦争終結から7年、地球圏は再び戦乱の時代に突入しようとしていた。

スタッフ

[企画]サンライズ

[原作・総監督]富野由悠季

[キャラクターデザイン]安彦良和

[メカニカルデザイン]大河原邦男、藤田一己

[美術]東 潤一

[音楽]三枝成彰

 

 

キャスト

[カミーユ・ビダン]飛田展男

[クワトロ・バジーナ(シャア・アズナブル)]池田秀一

[ファ・ユイリィ]松岡ミユキ

[ブライト・ノア]鈴置洋孝

[エマ・シーン]岡本麻弥

[レコア・ロンド]勝生真沙子

[ブレックス・フォーラ]藤堂貴也

[ヘンケン・ベッケナー]小杉十郎太

[ジェリド・メサ]井上和彦

[ジャミトフ・ハイマン]池田 勝

[バスク・オム]郷里大輔

[フォウ・ムサラメ]島津冴子

[アムロ・レイ]古谷 徹

[パプテマス・シロッコ]島田 敏

[ハマーン・カーン]榊原良子

[ナレーション]小杉十郎太

 

 

キャラクター

カミ-ユ・ビダン

グリーン・ノア1に住む少年。エゥーゴの奇襲に乗じてガンダムMk-IIを奪取、エゥーゴに参加する。ティターンズとの戦いを通じ、パイロットとしてだけではなく人間的にも大きく成長していった。卓越した操縦技術だけではなく、MSの設計にも能力を発揮した。

クワトロ・バジーナ

エゥーゴの中核メンバーのひとり。MS部隊の指揮だけではなく、エゥーゴの出資者たちとの交渉を行うなど、様々な活躍を見せた。その正体は一年戦争におけるジオン公国軍のエースパイロット、シャア・アズナブルである。

ファ・ユイリィ

カミーユの幼馴染の少女。彼と知り合いであったことからティターンズの追求を受け、グリーン・ノア1からの脱出を余儀なくされる。その際に避難したアーガマでカミーユと再会。その後、エゥーゴに参加し、MSのパイロットなどを務めた。

ブライト・ノア

一年戦争後、ニュータイプの存在を恐れた地球連邦軍上層部によって、スペースシャトルの艦長という閑職に追いやられていた。グリーン・ノア1からの脱出中にMSの攻撃を受け、エゥーゴに救出されたことをきっかけにアーガマの艦長となる。

エマ・シーン

元はティターンズの隊員であったが、組織の実態を知ったことをきっかけにエゥーゴへと転向した。その後はエゥーゴのMS部隊の中心となってカミーユたちと共に戦った。地球にいたころに偶然アムロ・レイと出会っている。

レコア・ロンド

エゥーゴに所属する女性。地球連邦軍の軍人ではなく、民間人のメンバーである。MSの操縦もできるが、前線で戦うことは少なく、情報収集など後方での任務に就くことが多かった。一年戦争時は月などでゲリラ活動を行っていた。

ブレックス・フォーラ

地球連邦軍の准将であり、連邦議会の議員でもある人物。ティターンズの脅威を感じ、民間の企業などと接触しエゥーゴを結成、その指導者となった。議会工作でティターンズの活動を牽制しようとするが、何者かに暗殺される。

ヘンケン・ベッケナー

エゥーゴの中核のひとりで、アーガマの初代艦長を務めた。ブライトがエゥーゴに参加した後は、彼にアーガマ艦長の座を譲り、自身はラーディッシュに乗艦した。一年戦争にも地球連邦軍の艦長として参加している。

ジェリド・メサ

ティターンズの士官で、階級は中尉。グリーン・ノア1においてガンダムMk-IIの飛行試験中に墜落事故を起こし、さらには機体を民間人のカミーユに強奪されるという失態を犯してしまう。この事件は彼のプライドを傷つけ、以降、カミーユをライバル視するようになった。

ジャミトフ・ハイマン

ティターンズの創設者。連邦議会に地球連邦軍をティターンズの指揮下に置くという法案を提出、通過させるなど、卓越した政治手腕の持ち主である。エゥーゴの指導者であるブレックス・フォーラとは軍内で長年の対立関係にあった。

バスク・オム

ティターンズの実戦部隊の指揮官。「地球至上主義」の信奉者であり、スペースノイドを排斥するために「30バンチ事件」を起こすなど、過激な手段も厭わない人物である。エゥーゴに対しても強い敵愾心を抱いている。

フォウ・ムラサメ

カミーユがホンコン・シティで出会い、心を通わせた少女。ニュータイプの研究を行う「ムサラメ研究所」の出身で、投薬などによって人為的にニュータイプ能力を付与されていたため、精神的に不安定であった。サイコ・ガンダムのパイロット。

アムロ・レイ

一年戦争の英雄とも言われたが、戦後は地球連邦軍の監視下に置かれ、事実上の軟禁状態あった。自身も戦いを避けていたが、カミーユとの出会いによって再び戦火の中に身を投じる決意をする。その後、反ティターンズ組織カラバに参加、地球を中心にカミーユやクワトロと共闘した。

パプテマス・シロッコ

グリプス戦役中に帰還した木星往還船ジュピトリスの艦長。ティターンズとエゥーゴの抗争を利用し地球圏の支配を画策、絶大なカリスマ性によってティターンズやアクシズに接近した。彼自身ニュータイプでもあり、MSの操縦だけではなく、その設計にも才能を見せた。

ハマーン・カーン

アステロイド・ベルトの小惑星、アクシズに落ち延びたジオン公国残党を率いる人物。突出したカリスマ性と冷静さを持ち、わずか16歳でアクシズの摂政となっていた。また、優れた政治手腕の持ち主でもある。エゥーゴのクワトロ(シャア)とは深い関係にあった。

メカニック

RX-178 ガンダムMk-II

次期主力機としてティターンズが開発を進めていた機体。ムーバブル・フレームなどの新機構を採用していた が、量産化には至らなかった。合計で3機(一説には4機ともいわれる)が開発されたが、全てがエゥーゴの手に渡っている。ティターンズでの使用時における機体色は黒で、エゥーゴでは白に塗り替えられた。

MSZ-006 Ζガンダム

エゥーゴのシンボルとして開発された可変MS。「Ζ計画」の完成形のひとつであり、可変MSとして最も高い完成度を持つ機体として知られる。ウェイブライダー形態では行動半径の拡大と同時に大気圏への突入も可能となった。また、さらなる高性能化を図るため、後に簡易型のサイコミュであるバイオ・センサーが搭載された。

RMS-099 リック・ディアス

エゥーゴが独自に開発した機体で、ムーバブル・フレームやガンダリウムγ(ガンマ)合金が用いられた高性能機。高い機動性を持ち、グリプス戦役を通じエゥーゴの主力機として活躍した。当初はクワトロ大尉機のみが赤で、他は黒で塗られていたが、大尉が百式に乗り換えてからは全ての機体が赤に変更された。

MSN-00100 百式

エゥーゴの新型機開発計画「Ζ計画」で開発された機体。当初は可変機を予定していたが、構造上の問題から非可変型MSとして再設計された。金色の機体色が特徴で、これは耐ビーム・コーティングとしての機能を持つ。クワトロ大尉の愛機であり、グリプス戦役を代表する機体のひとつとして知られる。

MSA-005 メタス

「Ζ計画」で変形機構の実証機として開発された機体。データ収集のための機体だったが、MA形態で高い能力を発揮したため、急遽実戦配備された。MS形態では、上半身と下半身が3本のフレームのみで接続されていることからも分かるとおり、戦闘用としては未完成の機体であった。

MSA-003 ネモ

アナハイム・エレクトロニクス社の協力の下、エゥーゴが開発したMS。装甲材質にガンダリウムγ(ガンマ)を採用するなど、ジムII以上の性能を持つ機体として完成した。武装を既存機種から流用するなど、生産性を上げるための工夫がなされている点も特徴。ジャブロー降下作戦前後に配備が進められ、以降、エゥーゴの主力として活躍した。

RMS-179 ジムII(地球連邦軍仕様)

RGM-79ジムに大幅な改良を施した機体で、原型機に比べセンサーや装甲、ジェネレーター出力などが向上し、リニア・シートも搭載している。時期によって性能差が見られるが、ハイザックの採用までは地球連邦軍の主力機であり、同機の配備後も使用され続けた。エゥーゴでも同一の機体が使用されたが、型式番号がRGM-79R、胴体のカラーリングが緑である点が異なっている。

RMS-106 ハイザック

ジオン公国軍の技術を用いて開発されたザク系MS。リニア・シートなど当時最新のシステムが採用されているが、 ジェネレーター出力が低いため、ふたつのビーム兵器を同時に使用できないという欠点を持つ。ティターンズはグリーン、地球連邦軍はパープルと、機体色が異なっている。

RMS-108 マラサイ

アナハイム・エレクトロニクス社がエゥーゴに依頼を受け開発した機体。しかし、結果的にはティターンズに譲渡され、主力機として配備された。ムーバブル・フレームやガンダリウムγ(ガンマ)などを採用した本格的な第二世代MSとして完成した。

MRX-009 サイコ・ガンダム

ニュータイプ研究所である「ムラサメ研究所」が開発した大型可変MA。機体の各所にメガ粒子砲を装備するなど、高い攻撃力を有する。サイコミュ・システムが完全ではなく、パイロットに多大な負担をかけるという欠点もあった。計2機が開発され、両機ともフォウ・ ムラサメが搭乗した。

MSK-008 ディジェ

リック・ディアスをベースにカラバが開発した重力下用MS。肩の形状が左右で異なり、さらに背部に大型の放熱フィンを装備するなど、特徴的なシルエットを有する。カラバとエゥーゴが共同で行ったキリマンジャロ基地攻略戦などに投入され、アムロ・レイがパイロットを務めた。

AMX-004 キュベレイ

アクシズが開発したニュータイプ専用機で、ハマーン・カーンの乗機。ジオン公国軍のMAエルメスのコンセプトを引き継いでおり、無人攻撃端末である「ファンネル」を10基装備する。これを用いたオールレンジ攻撃を主な攻撃手段とする。左右に張り出した大きな肩や純白の機体色が特徴的。

PMX-003 ジ・O

パプテマス・シロッコがジュピトリスで開発したMSのうちの一機で、彼の専用機。機体各所にバーニアを備えるため、巨大に似合わず高機動性を有する。また、ビーム・ライフルだけではなく、腰アーマーに隠し腕を備えるなど、高い攻撃力を持つ。

作品解説

『機動戦士ガンダム』の終了から5年が経過して製作された新シリーズ。前作から7年後の宇宙世紀を描き、カミーユなどの新キャラクターに加え、シャアやアムロといったかつての登場人物が歳を重ねて登場するという斬新な演出がなされた。登場するMSやMAには、可変機構などのギミックが考案されると同時に詳細な設定が作られ、ファンの支持を得た。本作によって「宇宙世紀」という歴史体系が明確に設定され、以降の作品にもその時系列が反映されるようになる。また、2005年から2006年にかけて、本編の再編集および新作カットを追加した劇場版三部作が制作された。

 

 

世界観

U.C.0085.07にサイド1の30バンチで行われていた抗議行動を鎮圧したティターンズは、スペースノイドへの弾圧を強めようとしていた。この事態はエゥーゴの結成につながり、それ以降、両者は局地的な武力衝突を繰り返していた。しかし、U.C.0087、グリーン・ノア1におけるエゥーゴのガンダムMk-II強奪が発生すると、ティターンズとエゥーゴは全面的な軍事活動を開始、地球圏を巻き込んだ全面的な戦争へと発展したのである。

 

 

ティターンズ

U.C.0084に結成された地球連邦軍内の特務部隊。当初はジオン残党狩りを主な任務としていたが、その活動はいつしかスペースノイドの弾圧へと発展していった。指導者であるジャミトフ・ハイマンをはじめ、構成員は全て地球の出身者で占められている。

エゥーゴ

地球連邦に対し、反感を持つ人物や組織によって結成された団体。地球連邦軍人だけではなく、元ジオン公国軍人など、様々な人材が所属していた。アナハイム・エレクトロニクス社などから資金や物資の援助を受けており、独自の艦艇やMSを有する組織に発展した。

30バンチ事件

U.C.0085.07.31に発生したティターンズによるコロニー住民虐殺事件。当時、サイド1の30バンチでは地球連邦に対する大規模抗議集会が行われていた。この鎮圧に出動したティターンズは、コロニー内に致死性の毒ガスを注入、コロニー住民を殺害したのである。表向きは激発性の伝染病として処理され、真相が闇に葬られた。この事件は地球連邦に対しティターンズの力を示す契機になると同時に、反ティターンズ活動が活発化する要因となった。

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