模型戦士ガンプラビルダーズ ビギニングG
【OVA】全3話
2010年8月15日~12月19日映像展開
ストーリー
西暦2009年、巷ではガンプラを用いたコンピューターシミュレーションバトル「ガンプラバトル」が流行していた。そんな時、東京・潮風公園の実物大ガンダム立像を見に訪れた少年イレイ・ハルは、正体不明のガンプラ「ビギニングガンダム」を手に入れ、友人サカザキ・ケンタの誘いもあってガンプラバトルに参加する。
何とか初戦を制したハルたちだが、ガンプラマイスターのボリス・シャウアーが操る「フォーエバーガンダム」に完敗してしまう。シャウアーの厳しい言葉を受け、技術不足を痛感したハルはビギニングガンダムを修復・強化。「ビギニング30(サーティ)ガンダム」を完成させるとケンタたちと共に全国の強者が集うガンプラバトル選手権に出場した。
無数のガンプラが入り乱れる混戦の末、ハルはシャウアーと遭遇する。対峙するハルのビギニング30ガンダムとシャウアーのフォーエバーガンダム――ここに宿命の再戦の火蓋が切って落とされたのだった。
スタッフ
[原作]矢立 肇・富野由悠季(『機動戦士ガンダム』より)
[監督]松尾 衡
[脚本]黒田洋介
[キャラクターデザイン]寺田嘉一郎
[メカニックデザイン]大河原邦男・重田敦司・海老川兼武・阿久津潤一
[美術監督]河野次郎
[色彩設計]すずきたかこ
[撮影監督]大石英勝
[編集]野尻由紀子
[音響監督]藤野貞義
[企画・製作]サンライズ
キャスト
[イレイ・ハル]代永 翼
[サカザキ・ケンタ]岡本信彦
[ノヤマ・リナ]伊瀬茉莉也
[ボリス・シャウアー]浪川大輔
[コウジ・マツモト]神谷浩史
[タツ・シマノ]入野自由
[イレイ・ヒノデ]成田 剣
[店長]高橋広樹
[ダイアン・リー]遠藤 綾
[サム]武虎
[イレイ・ウララ]木村亜希子
キャラクター
イレイ・ハル
ビギニングガンダムを入手・制作したことをきっかけに、ガンプラバトルを始めた少年。ボリス・シャウアーとのガンプラバトルを通して自身の技術の未熟さを思い知り、ガンプラの制作とガンプラバトルに情熱を傾けていく。
サカザキ・ケンタ
ハルの友人。ガンプラに関してはハルの先輩格で、制作やガンプラバトルの助言を与えた。シャア・アズナブルのファンであり、バトルで使用するガンプラは各作品のシャア専用機。ただし、カラーリングは白で統一している。
ノヤマ・リナ
ハルの同級生の少女。ハルがガンプラに熱中するようになったことをきっかけに、ガンプラの制作やバトルに参加する。使用ガンプラはベアッガイ。ハルのガールフレンドのつもりでいるが、ハルがどう思っているのかは不明。
タツ・シマノ
ハルたちが出入りするホビーショップ「AXIS」の店長の知人。通称たっつん。普段は紳士的で穏和な好青年だが、ガンプラバトルでは凶暴で好戦的な性格に一変してしまう。「スーパーカスタムザクF2000(にせん)」を操り、ハルたちと戦う。
ボリス・シャウアー
ガンプラマイスターの称号を持つ青年。ガンプラの制作技術に優れ、ガンプラバトルでも無敗の強さを誇る。愛機はフォーエバーガンダム。ハルに厳しい言葉を投げかけるが、それもガンプラへの深い愛情があってのことだった。
メカニック
ビギニングガンダム
偶然ハルが入手した謎のガンプラで、1点のみ確認されている。モチーフになったMSもなく、オリジナルである。シャウアーとのバトルに敗北するが修復・改造され、ビギニング30ガンダムとなる。
白式(びゃくしき)
ケンタが制作したガンプラ。ベースは「HG 百式」。塗装以外、オリジナルと同じに見えるが、工作精度の高さがバトルでの高度な戦闘能力に繋がっている。ビギニングガンダムとのコンビで、スーパーカスタムザクF2000と戦う。
ベアッガイ
リナが使用するガンプラ。ベースは「HG アッガイ」。制作にはケンタとホビーショップAXISの店長が関わっている。ハルやケンタと共に参加したガンプラ選手権では、シャウアーの部下が操るケンプファーと激闘を繰り広げた。
スーパーカスタムザクF2000
タツ・シマノが「HG ザクII F2型」を基に制作した、超重装タイプのガンプラ。単機でビギニングガンダムと白式を圧倒したものの、改造部分の弱点が露呈し敗北した。後に軽量化を中心とした改良がなされ、選手権で活躍している。
フォーエバーガンダム
ボリス・シャウアーが、「HG RX-78-2 ガンダム Ver.G30th」を基に制作したガンプラ。フルアーマー系の機体で、バランスがとれている。バトルでの戦闘能力も突出しており、ビギニングガンダムを易々と撃破した。
作品解説
ガンプラ30周年を記念して製作されたOVA作品。第1話「Aパーツ」、第2話「Bパーツ」、第3話「Cパーツ」からなる全3話。ガンプラを使用したバーチャルバトルを題材としており、それまで別々の存在であったガンプラとアニメを融合した画期的作品となっている(製作にあたってはバンダイホビー事業部の協力を受けている)。世界観や設定こそ異なるが、後に制作された『ガンダムビルドファイターズ』シリーズの原型と言えよう。
世界観
舞台は現在=西暦2009~2010年であるが、ガンプラを用いたコンピューターシミュレーションバトル「ガンプラバトル」が流行しており、一種の並行世界として描かれている。なお、後に制作された『ビルドファイターズ』シリーズとは世界観を共有しておらず、ガンプラバトルのシステム等に違いが見られる(『ビルドファイターズ』における本作は劇中劇という位置付けである)。
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