本日11月29日（金）より全国24館で上映がスタートした、劇場版『Gのレコンギスタ I』「行け！コア・ファイター」では、東京・新宿ピカデリーにて初日舞台が行われた。

舞台挨拶には、富野由悠季総監督、ベルリ・ゼナム役の石井マークさん、小形尚弘プロデューサーが登壇。

TVシリーズの初回放送から5年を経て劇場版の初日を迎えた感想や、アフレコ時のエピソード、本作に込めた思いについて語った。

まず、初日を迎えた感想について、富野総監督は「遅いんだよ！と思いますが、制作に4年くらいの時間をいただけたおかげで、新作の気分で上映することができます」と心境を明かす。また、小形プロデューサーは「これからまだまだ長いけれども、（最終部の）第5部まで見て欲しいです」と語った。

さらに、富野総監督は「TVシリーズは自分の悪い癖が出ていたので、子どもを意識することによって、きれいな映画サイズの動画にすることができました。そういう意味ではまさに“子どもたち”がキーワードで妹さんや弟さんに見ていただきたい。また、見てくれた大人には、自分がアニメを見はじめた頃のことを思い出して欲しいです」と語る。また、小形プロデューサーは「我々の役割は、次の世代に『G-レコ』を広めていくことだと思います。今日来てくれたお客さんの力も借りて、次の世代に『G-レコ』を伝えていきたい」と客席を見渡していた。

そして、第2部の上映日と、劇場版『G-レコ』のテーマソングを「DREAMS COME TRUE」が担当することが改めて伝えられ盛り上がる中、サプライズゲストとしてDREAMS COME TRUEの中村正人さんが登場し、驚きの声と大きな拍手に迎えられてステージに上がった。

中村さんは、「自分はあまりガンダムに触れてはこなかったんですが、周りがみんながンダムを見ていて、知識だけ豊富になっていったんです。自分たちの世代は、富野監督の世代にあこがれて活動してきたので、神に抱かれた息子のような気分になりました」と、対面した際の印象を振り返る。

DREAMS COME TRUEは今年30周年。ライブツアーなど多忙を極める中でオファーを受けた今回のテーマソングについて「富野監督には『第1部のポスターが全て』と言われました。ですので、ポスターから聞こえてくる音を全部入れ込みたいな、と思って、（メンバーの）吉田（美和）と鋭意制作中です」と、オファー時のエピソードを披露した。また、「レコーディングは普段は3日くらいで終わるんですけど、今回は今日で4日目で、あと2日くらい奮闘しないといけなさそう。吉田も詩について凄くよく考えてくれています」と、まさに現在進行形で楽曲が制作されていることが明かされた。

まだ歌の入っていないインストゥルメンタルのテーマソングを初めて聞いた感想を、富野監督は「耳が悪いのでインストゥルメンタルだけじゃ、なんにもわからん！（笑）」として会場の笑いを誘ったのち、「あのインストに（吉田さんの）とんでもないヴォーカルが乗ってくるので、ヴォーカルを聞かせてくれないと！」と、中村さんに詰め寄る。

その後も富野総監督と中村さんは冗談を交えながら軽快なトークを繰り広げるが、残念ながら時間となり、イベントは終了。最後に富野総監督よりメッセージがあり、大盛り上がりとなった初日舞台挨拶は幕を下ろした。

富野由悠季総監督

「頭にガンダムがついている『Gのレコンギスタ』ですけども、今までのガンダムとは違う作品で、ガンダムを知らない人が見ても楽しめる“アニメーション”にしているつもりです。皆さんが見てくれると嬉しくと思います」

劇場版『Gのレコンギスタ I』「行け！コア・ファイター」は、全国24館で2週間限定上映中。上映劇場では、週替わりの入場者プレゼントが配布されるほか、内容充実のオフィシャルパンフレットやアパレルアイテムの販売も実施されている。

2020年1月10日（金）より新たに全国14館で順次追加上映も実施されるので、ぜひとも近くの劇場へ足を運ぼう。

さらに、2020年2月21日（金）からは劇場版『Gのレコンギスタ II』「ベルリ 撃進」の上映がスタートするのでこちらもお楽しみに！

（ガンダムインフォ編集部）

【上映期間】

2019年11月29日（金）～12月12日（木）［2週間限定］