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2019年08月13日 (火)

『THE ORIGIN 前夜 赤い彗星』第4弾ED「光の涯」楽曲配信スタート!SUGIZOとアイナ・ジ・エンドの対談を公開!

ガンダムや楽曲への想いを語る!

NHK総合テレビにて放送が終了した『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星』の第4弾エンディングテーマ SUGIZO feat. アイナ・ジ・エンド(BiSH)「光の涯」が、本日8月13日(火)より配信リリースされる。

 

さらに、リリースにあわせてSUGIZOさんとアイナ・ジ・エンド(BiSH)さんの対談インタビューが到着。ガンダムや楽曲への想いが語られているので、こちらもお見逃しなく!

 

 

「光の涯」配信概要

【配信日】

2019年8月13日(火)より

 

【曲名】

光の涯(作詞:MORRIE 作曲・編曲:SUGIZO)

 

【アーティスト】

SUGIZO feat. アイナ・ジ・エンド(BiSH)

 

【配信先】

ダウンロード / ハイレゾ

ほか各社サービス

 

なお、ダウンロード開始日より「TVサイズ」も各社サブスクリプションサービスでも順次投入・公開となります。ぜひお気軽にお聴きください。

 

▼エンディング映像配信中

SUGIZO×アイナ・ジ・エンド インタビュー

◎取材・文:えびさわなち

 

――アイナ・ジ・エンドさんにとって『機動戦士ガンダム』はどんな印象の作品でしょうか。

アイナ・ジ・エンド(以下アイナ) 正直、全然知らなかったんです。ただお父さんがガンダムを好きだということは知っていたので、今回のお話をいただいてから「(『機動戦士ガンダム』は)どんな物語なの?」と話を聞かせてもらったり、ガンダム好きな友だちからもガンダムには色んなシリーズがあってとてもじゃないけど数日では知り尽くすことは出来ない、と教えてもらったりもしました。だから知識としては深く持ちあわせてはいないのですが、興味はすごく湧いているのでこれを機に紐解いていきたいと思っています。

 

――『機動戦士ガンダム』を知りたい、と思われたきっかけとなったのが今回のテレビシリーズ『機動戦士ガンダムTHE ORIGIN 前夜 赤い彗星』(以下『THE ORIGIN』とも表記)のエンディングテーマ「光の涯」です。この曲を歌って欲しい、というオファーが来た際にはどのようなお気持ちでしたか?

 

アイナ  「(オファーする)相手を間違えてないですか?」って思いました。大丈夫ですか? って。驚きが大きかったです。それと、SUGIZO さんがBiSH を知っていてくださるんですか? とびっくりもしました。

 

――なぜアイナ・ジ・エンドさんへオファーをしようと思われたのでしょうか。

SUGIZO BiSHを知っていました。元々スタッフの関係も近かったこともあって、「面白いアーティストがいるよ」って聞いていたんです。BiSH はもちろんインパクトがあったんですけど、アイナちゃんのソロ曲を聴いたときにすごく胸を打たれて。この人のポテンシャルは無限大だなと思ったんですね。一見、現代の象徴的な女子なようでいて、実は中にドロっとしたものを感じて。最初にお会いしたときにも「(アイナの中にある)闇がいいよね」という話をしました。

アイナ はい(頷いて)。

SUGIZO いや、その闇の部分は今の女の子たちが普通に持っているのかな…、ある意味、深い部分というのを感じたんです。持ってるの? 10 代や20 代の女の子たちって、そういった闇とか屈折した部分というものを。

アイナ 形は違うとしても、それぞれが持っているものだという気がします。

SUGIZO 昔よりも感情の棘とか矛盾とか汚い部分や暗い部分を表現しやすくなっているよね。例えば90 年代は必ずしもそういう場があったわけではなかったから、(アイナは)そういったものを持つ今の女性たちの象徴のような気がして。この子に、すごく深淵で哲学的な歌をうたってもらいたいと思ったんです。結果、僕的には大正解でした。アイナちゃんが持っている痛みや、彼女の声が持っている歪み観やエッジ感が、すごく綺麗な曲をいい意味で汚してくれた。やっぱりこの子のポテンシャルってすごいな、と自分の審美眼を褒めてあげました。

 

――SUGIZO さんと最初にお会いになったときにはアイナさんはどんな感想がありましたか?

アイナ うぉぉぉ!と込み上げるものがありました。「動いている~! 本物だー!」みたいな(笑)。LUNA SEAのDVDや「永遠の言葉」という本でしか見ていなかったので、ちゃんとご本人にお会いしたのが初めてで。そこからびっくりでした。

 

――カバーすることになった楽曲「光の涯 feat. MORRIE」を受け取られて、聴いたときの印象を教えてください。

アイナ 儚いのかなと思ったんですけど、星が浮いているような感覚があったので、これは「儚い」という言葉で表現するのは違うな、とも思いました。じゃあ、なんだろうと思ったときに浮かんだのが、ちょっと歪んだブラックホールの中で浮いている綺麗な星だったんです。「渾沌」という言葉がイメージできる、そんな曲だな、あまり聴いたことがないな、と思いました。

 

 

――なぜアイナさんとのコラボ曲に「光の涯」を選んだのでしょうか。

SUGIZO この曲はある意味、セルフカバーになるんですが、なぜかわからないけれどこの曲しかない、と思ったんです。元々は(DEAD END の)MORRIE さん、いわば僕ら界隈のシーンの中での僕が最も尊敬する先輩と作った曲です。今はラッキーなことにとても親しくさせていただいていますが、僕が高校生の頃は彼は雲の上の存在だった。

僕の知る限り最も研ぎ澄まされた人で、同時に最も知的で博学な人。MORRIE さんの音も言葉もすごく好きなんです。2年前にMORRIE さんとコラボをしてこの曲を作って、そのときはご本人に歌ってもらったんですが、それから1年後に『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星』で主題歌を担当することになったときに、なぜかこの曲がぴったりと自分の中にハマって。とても重要な曲だったんです。なぜかはわからないけど、とても重要な曲だった。

 

――でも、楽曲を作られたときには『機動戦士ガンダム』の世界に通じるということは…。

SUGIZO 全く意識していない。だって『THE ORIGIN』の音楽の話だってなかったし。ただ自分の中での死生観とか輪廻、光と闇を僕とMORRIE さんとでとても大切に育てた楽曲が、結果としてオファーをいただいたときにものすごくガンダム的だと思って、『THE ORIGIN』という作品をより深淵の方向に引っ張ってくれるんじゃないかと感じました。「セルフカバーなんですけど、今回、試してみたいんです」と(当時サンライズ社長・現バンダイナムコエンターテインメント代表取締役社長)宮河社長にお話をしたら「ぜひ、やってみましょう」と言ってくださって。これをまさに僕やMORRIE さんの娘くらいの世代の女子が、僕らの言葉を歌ってくれたならどうなるんだろうな、と。世代を越えた化学反応が起きる気がしたんです。それに多分、この歌詞は普段のアイナちゃんなら絶対に書かない言葉じゃない?

アイナ そうですね。それはあります。

SUGIZO BiSH では普段やらないような音楽性だから、彼女にとっては未知の世界だったはず。その未知なものに初めて触れたときの衝動は一生に一度しかないものだから。そこで生まれる大きなインパクトを彼女の中で表現してもらえたら、面白いものになる。彼女が僕が思う本物の表現者ならそれが出来るはずだ、と思っていた。そして見

事に出来たんですよね。

アイナ でもむちゃくちゃ難しかったです。レコーディングでそこまで突き詰めて音程を意識して歌う、という経験があまりなかったんですが、SUGIZO さんは練習で歌っている段階で「そのニュアンスでいい」って言ってくださって。そこから滑舌やピッチを直してくださったんですけど、そんな具体的に直されることも生まれて初めてだったんです。「こ

んなにストイックなのか」とまずそこに衝撃を受けて。レコーディングは2日間あったんですけど、最後のあたりは意識が遠のいていました(笑)。

SUGIZO 曲も意識が遠のくような世界観だしね(笑)。

アイナ でもニュアンスを大事にしてくださったので、自分からにじみ出てくる表現はそのまま歌えたんですけど、さらに表現するためのテクニックみたいなものを自分が如何に持っていないかを思い知らされて、もっと練習しないとな、と思わせてもらったレコーディングでした。

 

――このレコーディングを経験したことで、ご自身の中から湧き上がったものはどんな表現だったんでしょうか。

アイナ MORRIE さんの歌を聴きながら覚えたので、原曲がすごく頭に残っていて。本当に壮大な歌声、と言ってしまうと陳腐に聞こえてしまうかもしれないんですけど、すごく広がっていく声だと感じて。わたしはそれを持っていないから、どうあがいてもMORRIE さんのように歌えないって思ってしまって。わたしらしさって何だろうっていうことを考えていたんですけど、正解が出ないままレコーディングに行って、いざブースに入ってSUGIZO さんに「好きなように歌ってみて」って言われたら、家で練習したのとは全然違う歌が勝手に出て来たんです。だからわたしも正直“発見”みたいなものはわからなくて。全てが発見の日でした。SUGIZO さんが言葉をくれる状態のレコーディングブースっていう環境が新しいし、わたしにとってはその時点で新しいことの発見ばかりで。

SUGIZO それで意識が遠のいていたんだね?

アイナ そうですね。

SUGIZO レコーディングブースというのは、身体で言えば子宮みたいなモノ。もしくは僕はよくスタジオを「繭」って例えるんだけど、そこでむくむくとあらゆるものを吸収して、自分が新しい生き物になる場所。新しい自分になる場所。そこでは頭は使わなくていい。元々アイナちゃんの持っている資質や歌い方や癖、色んな好きだったものを出して欲しいとお願いしたので、その部分を強制する必要もない。アイナちゃんのままで。ただいつもより一歩、クオリティをあげてみよう、ということは言いました。だからニュアンスがどうこう、歌い方の癖をどうの、ということはほぼなくて。

ただ「今、自分がどの音程にいるかわかるかな」と鍵盤を押さえながら伝えたくらいです。アイナちゃんは本当に天才肌です。今までは自分が何をやっているかわかっていなくても、出来ていたんです。それが、自分がどの位置で声を出しているのか、という座標を知ることで天性のものと後天的に認識したものが融合して、すごいことになっている。今はそういう段階なんです。

アイナ だからこのレコーディングでは新しいものと、自分の中に眠っていたもの、出したことのない感じの声が勝手に出たので、両方がありますね。

 

 

――この曲を、コラボレーションのシリーズ最後の曲に持ってきたのはどうしてだったんですか?

SUGIZO 次のフェイズに繋がるブリッジに相応しい気がしたんです。実際にはストーリー的にはサイド7。初めてガンダムが動き出す直前で終わっているので、ストーリー上は『THE ORIGIN』の物語から我々が広く知るファーストガンダム、『機動戦士ガンダム』へとそのままなだれこむんですが、一人の受け手としてはそこに大きな時間の隔たりがある。『機動戦士ガンダム』の誕生から40 年。『THE ORIGIN』がアニメとして生まれるまでの、その約40 年の隔たりを、時空を歪めるではないけれど、繋げてくれるような楽曲はこれだ! と本能で感じたんです。だからそこにあまり理由はなくて。この曲が最後に来ることによって、『THE ORIGIN』という作品を深淵へと引っぱっていける、という直感。そして同じくもう一つ感じていた直感は、この深淵の、とても哲学的で人生を達観した人が初めて綴るような楽曲を、全く無垢の少女が代弁してくれることで、結果的に僕の中では彼女が映画『2001年宇宙の旅』の最後に出て来るスターチャイルドのような存在だと感じるんです。あのシーンに出て来た胎児が、もしかしたら生まれ変わる以前には全知全能の存在だったかもしれない。その生命体がもう一度胎児となったときには彼女になっていく。

そんなイメージを持ったんです。だからこそあのジャケットになった。自分の中では「光の涯」は深淵に物語を引っぱっていく歌。そこをスターチャイルドであるアイナ・ジ・エンドが代弁して歌う。そういうイメージです。

 

――実際に完成したものをお聴きになっていかがでしたか?

SUGIZO アイナちゃんの存在感が予想を超えました。想像はしていたんだけど、それ以上に素晴らしくて。本人は至って、「自分は普通の女の子だ」と思っているかもしれないですが、僕にとっては「この子がスターチャイルドだ」というくらい表現が素晴らしい。地上と宇宙を繋げてくれた存在というか。本当に『2001年~』的な深さをこの人が歌ったことによって得ることが出来たと思っています。MORRIE さんが歌っているときは、言うなれば全てを知っている全知全能の人の歌い方なんです。アイナちゃんが歌うとその全てを忘れて、純粋無垢な存在が、それでも本能で全てをわかっていた。そんな感覚なんです。彼女はそんな自覚はないかもしれないけど、そんな歌声なんです。「無限

なる何か」をあなたは持っているんですよ。

アイナ うううう!? すごく有難いお言葉なんですけど、申し訳ないです。

SUGIZO そういうアイナちゃんがBiSH で「ギャアアア!」と叫ぶのがカッコいいんですよ。美しさと歪んだ醜さ。それは両方ともすごく大事だと僕は思っている。そういう意味で言うとBiSH からはすごくロックのアティテュードを感じるし、幕張のライブ映像を拝見しても、この人たちの叫びがカッコいいなって思ってしまうし、観客もモッシュしているし。いわゆるロックでもダンスでもパンクでも、あらゆるものを吸収して新しい何かがここで生まれて来ているんだな、と感じるし、その中でなぜか僕はアイナちゃんの声にすごく揺さぶられて。本当に親と子くらいの歳の差がある中でもこうしてコラボが出来るというのは、僕的にもミュージシャン冥利に尽きます。

アイナ SUGIZO さんがレコーディングでディレクションをやってくださっているときの声色やテンポ感が、わたしにとってすごく落ち着く空気感だったんです。いつものレコーディングブースでは、録音する側からディレクションしている方の表情は見えないんです。全てを耳からの情報でキャッチして、歌に昇華しなければいけないんですけど、SUGIZO さんのときはなぜかわからないんですが見えてないのに見えているような感覚で。それは歳の差もあるんでしょうけど、それこそわたしにとっては(SUGIZO さんが)全知全能のような存在で。わかってくれているような感じがして、意識が何回か遠のきそうになっていたときにも、多分、(意識が遠のいていることも)気づかれているんじゃないかなって思って、だったらそのまま歌ってしまってもいいのかも、と思えたんです。いつもだったら意識を保とうと逆に意識しすぎて歌声が硬くなってしまう場面だったんですが、そこも無理をすることなく歌えたので、SUGIZO さんのおかげでわたしの根底にある、ただただ歌が好き、というものを掘り返してもらって、それを表現として昇華できた気がして。そういった感覚で歌えたので、すごく有難いです。

SUGIZO いやいや。こちらこそ有難いです。それが今後のアイナちゃんの表現に繋がっていくと嬉しいね。今は一番いい時期。一瞬、一瞬が吸収できるチャンスだし、その学んだこと吸収したこと全てがむくむくと育って表現者として強大になっていくアイナちゃんの様を見ている感覚。レコーディングしていても吸収率が早いな、とか。この人は多分、物事を知っている人がちょっと道筋やヒントを与えてあげるだけで、自分でどんどん大きくなっていくって感じる。だから不要なことは教える必要がない。そういう意味で言うと、レコーディングしながら脅威にも感じました。自然とやったことで出て来る声がすごく良くて、普通だったらありえないようなブレスもするんだけど、それはそのままにしようって思ったんです。そこは敢えて全部、良しとしたんです。

アイナ 有難いなぁって思っていました。

SUGIZO 僕にとってもすごくエキサイティングな経験でした。

アイナ 終わったあとにみんなで食事に行ったんですけど、そこで色んな話をしてくださって。音楽の話とかもあって、すごくわくわくしてしまって。おうちに帰って早速鍵盤を叩きました。

SUGIZO ああ、そうなんだ。

アイナ 「こういうことだったんだ!」と家に帰ってからわかったこともありました。

SUGIZO 自分がどこにいるかっていう話とか?

アイナ そうです。今、どこの音程にいるか。出した声がどの音程なのかを鍵盤で探していったりしたんです。「こういうことをすればテクニックというのは磨かれるのかな」って思ったり。その食事会での出来事は忘れられないです。

 

――そんな今回の「光の涯」ですが、「ガンダムシリーズ」のファンのみなさんにどんな風に楽しんでいただきたいですか?

SUGIZO 色んな方がいるので、「こういう風に聴いて欲しい」という想いはないです。それはあくまでも自分自身の美学で作って来ているものなので、本当に僕が最も美しいと思うロマンティシズムの、『THE ORIGIN』に対しての終着地点がこの曲で。この曲を表現する声はアイナ・ジ・エンドじゃなければいけなかったということです。願わくば、アイナ・ジ・エンドの存在とSUGIZO の存在の化学反応が『機動戦士ガンダム』ファンの多くのみなさんに響くことを祈ります。

アイナ レコーディング中もSUGIZO さんがずっとガンダムの映像を流しながら2日間やってくださっていて、本当にガンダムを愛しているんだな、この曲になにかを吹き込もうとしているんだな、というのを身に沁みてわかったんです。わたし自身はガンダムファンのみなさんにどう思われたい、という具体的なものは今はあまりないんですが、SUGIZO さんのガンダムへの愛情から生まれたこの楽曲を好きなように感じていただけたら嬉しいなと思います。

SUGIZO だからこそアイナちゃんがガンダムについて何も知らなかったことがよかったんじゃないかと思っているんですよね。知っていたなら今回のようにはならなかったと思う。(ガンダムに対しては)生まれたてなんです、彼女は。だからこそアイナちゃんがガンダムについてなにも知らないことがこの曲についてはよかったと思います。これから色々と知っていくとは思うんですが、ただこの「光の涯」での声は、『THE ORIGIN』が呼んだものだと思っています。

 

 

 

 

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