新緑に涼しい風が吹く中、鯉のぼりがたなびいていた。あ～、こどもの日なんだな～。

「こどもの日」は5月5日ということで、ゴールデンウィークの終盤に子供が喜ぶところに連れて行かないといけないような気になる。前半に旅行や帰省など移動事を計画してしまうと後半のお出かけは辛い。今年は10日間という長すぎる連休だった。子供にとっては2度目の春休み程度に感じているだろうが、親は大変だ。給食がないので、毎日お昼のことも考えねばならなかった。そんなこんなで子供の事を考えるいい季節ということで、今回は娘と息子にしたいキャラクターを2週に分けて調査してみた。

が4分の1を超える支持を集めた。『ガンダムビルドダイバーズ』でリク達がGBN内で出会った少女だ。ガンプラへ込められた特別な想いを理解する不思議な感覚を持っていた。さらにモビルドールサラとして活躍するし、リアルの世界では手のりサイズのガンプラになっちゃうなんて思ってもいなかった。かわいいのはもちろんだが、とても優しい心を持ち、その言動も常に穏やかであった。こんな可憐な娘が自分の子だったら、なんて誇らしいのではないかと思う。

が17ポイント強の支持を集めた。第3位のアルテイシア・ソム・ダイクンとは0.1ポイント差の僅差であった。リィナは『機動戦士ガンダムΖΖ』に登場したジュドーの妹である。ガンダムは主人公の成長物語として語られることも多いが、家族や恋人との人間関係が重要な要素となっている。特にこの作品では両親が居ない中、兄妹で助け合って暮らしていたため、ジュドーとの兄妹愛が最後まで影響することになる。優等生で優しいリィナだったが、ネオ・ジオンにいるグレミー・トトの教育を受け、政府関係者の集まる社交界で事件に巻き込まれてしまう。戦争に関わる人の感情が、心優しい娘にも影響していくのをみていて、親だったら守ってあげたいと思う子だった。

第3位のアルテイシア・ソム・ダイクンは『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』からの選出だが、ご存じのとおり『機動戦士ガンダム』に登場するセイラ・マスの本名である。調査開始当初はリィナと30票ほどの差があったのだが、最終的には1票差まで追い上げていた。テレビ放送が数日早ければ、逆転していたかもしれない。

どうも“娘”にしたいキャラクターは、知的で優しくおとなしい子に支持が集まった。「清く、正しく、美しく」という言葉があるように、女性に対する旧来の理想像を現代でも求めているように感じられた。

が25ポイント強の支持を集めた。『機動新世紀ガンダムX』で活躍したフリーデンのチーフメカニックである。12歳の若さながら独創的な発想で数々の改造を行った。特に武装の改造に熱意を燃やし、艦の主砲を流用して二連装ビームマシンガンを作ったり、シールドに19連装ビーム砲と大型スラスター2基を装着し複合兵器ディバイダーを作るなどした。その発想は単純で子供らしく思えるが、それを実用レベルに調整する調整能力を持っていた。技術の練度や知識の蓄積が重要なメカニックを12歳の若さでこなせるキッドがもし息子だったら、さぞ自慢できることだろう。

が21ポイント強の支持を集めた。アムロの子供時代といえば、『機動戦士ガンダム』で木の人形を持った回想シーンを思い出すが、今回は『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』に登場するアムロが対象だ。地球の母と別れて宇宙に移住してきたアムロ。父はガンダムの開発に忙しく、フラウの世話になることも多かった。ちょっとおどおどしていて気の弱そうな感じがする。たぶん、くるくるの髪の毛がかわいくて、フラウの母性本能をくすぐったのだろう。実はこの作品で見逃せないのはカイとの関係である。揺れ動くアムロのサイド7時代、NHKのテレビシリーズでもう一度チェックしよ～と！

1位のキッドは別格だが、2位のアムロも電子工作が得意であった。ともに工作技術能力が高い子が支持されたのは、息子と一緒にガンプラを作りたいと思った方が多かったのかもしれない。成人した子と一緒にお酒を飲み交わすのが親の一つの夢であるが、小学生くらいの子供と一緒にガンプラを作るのも、また親の楽しみである。キッドやアムロだったら嬉々として一緒に工作を楽しんでくれそうだ。ちょっと心配なのは、大事な車を勝手に改造をされたり、親の仕事の機密事項を覗き見られたりしないかである。能力が高い息子を持つと、嬉しい反面、親は苦労するんだろうなぁ。

（ガンダムインフォ編集部）