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2018年12月12日 (水)

ガンダムファッションチェック第3回「ガンダム00編③」ガンダム00で好きな衣裳デザイン!

第3回「ガンダム00編③」


③「00で好きな衣裳デザイン」

― 未来的デザインと現実的な衣裳デザインの境界線 ―

 

初めて『機動戦士ガンダム00』を見たときに感じたのは、ソレスタルビーイングの制服の恰好良さでした。戦隊ヒーローのようなカラーバリエーションはもちろんのこと、「俺がガンダムだ!」から「俺たちがガンダムだ!」に変わった刹那の心情と非常にマッチしていました。また、単体としても未来感のあるデザインで、かつ現実世界で制服としてあっても成立しそうなバランスだと思います。80年代を中心に、カスタム学生服で「短ラン」というウエストより少し上の丈までしかない上着がありましたが、それに似て本当に恰好良いと思います。自分でも着てみたいと思ったのは、ソレスタルビーイングの制服が初めてですね。

また、セカンドシーズンで、「ソーマ・ピーリス」(マリー・パーファシー)が、セルゲイ・スミルノフの家に居候していたときの私服がとても可愛いです。キャラクターに合っていて、この服を選んで彼女に着せたのは一体誰なのか、とすごく気になります。なぜかというと、ピーリス自身が選んだようには思えないからです。彼女は、ファッションには無頓着そうなので、セルゲイが選んで着せたのだろうな、と妄想すると楽しいです。上が大きめのセーターに対して、下はタイトにして脚のシルエットを見せるとか、ピーリスの可憐さと儚い感じが出ていて大好きです。現実世界で似たコーデをしても、違和感ないと思います。

好きな衣装デザインではなくて好きなキャラクターになってしまいますが、民族的な服装だけでなく、未来的なパイロットスーツ、ビジネススーツまで着こなしてしまう「アリー・アル・サーシェス」も大好きなキャラクターです。傭兵時代のサーシェスは、刹那と同じようにスカーフを巻いています。私の中で、マフラーやスカーフをなびかせるのは“ヒーローの証”ですから、サーシェスはダークサイドのヒーローという印象があります。何を着ても似合ってしまうサーシェスの場合は、「※ただしイケメンに限る」という言葉の典型かもしれません。

『00』全話を通して、最高にカッコイイ男といえば「ロックオン・ストラトス」でしょう。特に兄の「ニール・ディランディ」のファッションはかなり上級者向けで、ボアのついたベストにTシャツをボトムスにインし、タイトフィットのパンツは、もともと体の均整がとれていないと似合わないこと間違いなしです。最近は、釣り用ベストが流行の兆しを見せているようですが、あれをさらにレベルアップさせたようなコーディネイトがニールのファッションだと思います。彼が着ているTシャツの薄いグリーンは、劇中でたくさん登場します。『00』の衣裳デザインで頻繁に使われる色のようですが、それぞれに彩度を合わせることで単調にならないように工夫されている点を、ぜひとも注目していただきたいです。

 

次回、第4回「ガンダム00編④」明日から使えるガンダム00コーデは、12月19日(水)更新予定!お楽しみに!

 

 


三浦 玄

スタイリスト。数々のドラマ、映画、舞台、写真集など幅広いジャンルで活躍中。

1983年生まれ、群馬県出身。主な仕事に、「仮面ライダー鎧武/ガイム」や「仮面ライダードライブ」、「スモーキング」、「ハゲタカ」など。

大のガンダムファンで特に好きな作品は『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』。

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