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2019年2月27日 (水)

ガンダムファッションチェック第10回「ガンダムΖΖ編②」カラフルかつ手の込んだデザインというΖΖの特徴!

第10回

【目次】

第9回「ガンダムΖΖ編①」時代が反映されたガンダムΖΖのファッション

⇒第10回「ガンダムΖΖ編②」カラフルかつ手の込んだデザインというΖΖの特徴

第11回「ガンダムΖΖ編③」ガンダムZZで好きなファッション

第12回「ガンダムΖΖ編④」明日から使えるガンダムΖΖコーデ

 

 


②カラフルかつ手の込んだデザインというΖΖの特徴

― 80’sカルチャーの申し子と言えるデザイン ―

 

前回、『ΖΖ』は放送当時の世相やカルチャーをファッションに反映しているのではないかと言いましたが、その理由として、ガンダム・チームのカラフルな衣装に注目してみましょう。

赤、青、黄などの原色を多く使っていて、およそ戦場には似つかわしくない、派手とも言えるファッションに身を包んでいます。例えば、イーノ・アッバーブはオシャレで現代風なのですが、ジュドー・アーシタやエル・ビアンノ、ビーチャ・オーレグと一緒にいると地味に見えてしまうほどです(笑)。

また、彼らの私服は細かいところにまで気が利いていて、左右で形が違う“アシンメトリー”になっているのも特徴的です。さらに、ベルトやリストバンド、髪留め、ネックレスなどのアクセサリーも、キャラクターごとに違ったものを身につけており、全体のイメージにかなり気を配っているのが見受けられます。“80’sカルチャー”だな、と思わず時代を感じさせる「指ぬきグローブ」は要チェックアイテムですね。

リィナ・アーシタやエルピー・プルといった女の子たちのファッションも、凝ったデザインのものが多いですよね。リィナがネオ・ジオンに連れ去られたとき、子供用と見られるネオ・ジオンの軍服と短パンを纏っている一方で、靴だけは連行される前のピンクのものというアンバランスさは印象的です。

リィナのドレスや、プルがガンダム・チームと行動しているときに着ていた私服もそうですが、どこかアイドルのような“衣装感”やマスコット感”が、彼女たちの可愛らしさを強調しているのではないでしょうか。

ハマーン・カーンやグレミー・トトをはじめ、ネオ・ジオンの軍服も、オーダーメイドで作られたようなオシャレで派手なものになっています。機能性を度外視したようなデザインも多いですよね(笑)。

一方で、ハマーンがパーティーで纏っていた衣装や、マシュマー・セロのスーツは“白”を基調としており、“清廉潔白”なイメージを演出するためだと思われます。ガンダムシリーズでは、左遷されたときのシャア・アズナブルや、ゼクス・マーキスがミリアルド・ピースクラフトとして登場したときが挙げられますね。“白”をメインにした衣装は、ガンダムシリーズのファッションを語る上で、ひとつのポイントになるかもしれません。

ハマーンは、ジャケットの袖の有無のほか、ワンピースとジャケットの前身頃(まえみごろ)の合わせ、ブローチやアクセサリーの使い方など、随所がアシンメトリーになっており、とても個性的です。また、洋服の色と靴の色が同じ点にも気付いていただきたいです。これは『ΖΖ』において、どの色合いの衣装でもよく見られ、統一性を感じられますね。

 

次回、第11回「ガンダムΖΖ編③」ガンダムZZで好きなファッションは、3月6日(水)更新予定!お楽しみに!

 

 


三浦 玄

スタイリスト。数々のドラマ、映画、舞台、写真集など幅広いジャンルで活躍中。

1983年生まれ、群馬県出身。主な仕事に、「仮面ライダー鎧武/ガイム」や「仮面ライダードライブ」、「スモーキング」、「ハゲタカ」など。

大のガンダムファンで特に好きな作品は『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』。

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